最終更新: 2008/12/05 21:08

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Inside America

アメリカ政治報告

(This report is also available in its original English version.)

ジョージ・パッカード氏

ジョージ・パッカード氏略歴
国際大学学長、ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院(SAIS)教授、
アジア財団理事、日米財団会長

1956年駐留米軍少尉の時、初来日。東京大学社会科学研究所に留学。63〜65年ライシャワー駐日米大使の特別補佐官。79年からワシントンのジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院(SAIS)学長を務める。94年4月新潟県南魚沼郡大和町の国際大学学長に就任。98年3月日米財団の会長に就任。米国を代表する知日派の1人。

パッカード・レポート2月

 クリントン大統領が若い実習生と性的関係を持ち、そのことについて偽証するよう説得した可能性が発覚し、ワシントンはまたもや意外な危機に見舞われている。

 1週間前まで、生き残りのチャンスは五分五分と読んでいたが、2月5日現在は四分六以下と言えるでしょう。つまり、4年の任期を終える前にゴア副大統領と交替することになると思う。

 この意見に反対の人は、一般演説教書を終えた直後に支持率が急上昇しているのを指摘する。国民の約70%が大統領を許し、この件を水に流しても良いと思っているようだ。その要因としては、経済が絶好調であることが考えられる。

 しかし、不倫に関する情報がだんだん明らかになるにつれ、状況が変わってくると思う。疑問点が多すぎることに加え、中には口の軽い証人がいる。又、モニカ・ルインスキーの長時間に渡って録音されたテープを忘れてはならない。ホワイトハウスはひたすら黙秘しているけど、次から次へと出て来るボロを完全にふさぐことはできない。

 毎日の報道以上に、大統領に大きな打撃を与えているのが、オフィス、家庭内、インターネットのチャットルーム等で冗談の対象になっていることだ。アメリカ大統領が笑いものにされている。ホワイトハウスの神聖なるイメージ、輝かしい歴史に泥を塗っている人の存在をアメリカ国民がそう長く認めるはずがない。

 よって、今後数週間に渡って、急速な展開が期待できる。モニカ・ルインスキーが全てを語り、いずれ本を書く。アーカンソー時代からクリントンの友人であるチャーリー・トリーが、中国からの違法献金疑惑に民主党の上層部、ひょっとしたらクリントン大統領自身も深く関わっていた事をほのめかす。

 もちろん、クリントン大統領にも切り札は残っている。長期に渡ってイラクを攻撃し、アメリカ軍の最高司令官として堂々とした姿勢を構えることだ。間違いなくこの切り札を利用するでしょう。早くて、3週間後。確かにこれは深刻な外交問題で、大統領がだれであってもイラクを攻撃する。しかし、こんな事をしても、スキャンダルを長引かせるにすぎない事で、いずれすべての事実が明らかになり、再びメディア・サーカスが始まる。

アメリカのユーモアは時にして致命的だ。今回も、クリントン政権の終わりを告げているのかもしれない。

−ジョージ・パッカード

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