小学校6年生のライダー・中上貴晶君(11)は、バイク好きの両親によって、4歳の時にポケットバイクと出会い、数々の優勝を経験してきた。
2000年には、全日本ポケバイ選手権GP1に優勝し、最年少記録を達成した若き実力派のバイクレーサーである貴晶君は2002年、50ccのミニバイクに転身した。
父親の信吾さんは、貴晶君の良きパートナーで、メカニックを一手に引き受けている。
そんな父親について、貴晶君は「こういうふうに変えてっていうと、すぐに変えてくれるから、尊敬している」と話した。
そして2003年10月31日、さいたま市のサーキット秋ヶ瀬で、貴晶君の2連覇をかけたシリーズ最終レースが行われた。
この大会は、年に5回開催されるレースの総合得点で順位が決まり、今回はその最終レースになる。
貴晶君は、「スタートで出て、そのまま逃げ切って勝ちにいきます」と語り、父親の信吾さんは、「走れば走っただけ、確実に速くなっていると思います。勝てると思います」と話した。
現在、このクラスは大人が多く、貴晶君は最年少のライダーだが、優勝がかかった負けられないレースになる。
そして決勝戦、1周550メートルを15周するレースに、貴晶君はゼッケンNo.1、フロントの第3グリッドからスタートした。
順調なスタートで、2番手をキープした貴晶君だが、3周目、一時はトップに躍り出たものの、その後のコーナーで、バイクの前輪が前のバイクに接触し、転倒してしまった。
先頭から半周離されてしまった貴晶君は、9週目、ようやく集団の最後尾をとらえると、一気にコースレコードを更新する唯一の29秒台のタイムを出して4人をパスし、10位でゴールした。
レース後、悔し涙を見せた貴晶君は、将来の夢について、「世界GPでチャンピオンになります。頑張ります」と話した。
2004年は、さらに上の125ccのロードレースに上がる予定で、孝明君はこれから世界を目指して走り続ける。
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