天才少年レーサーの中上貴晶君がスペインのアカデミーの入校テストを受けた。
中上貴晶君は、4歳の時にポケバイと出会い、その後、数々の成績を残してきた。
2005年、13歳で125ccの全日本ロードレース選手権に初めて参戦し、5戦中2度の入賞を果たし、史上最年少のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。
そんな貴晶君の将来の夢は、MotoGPのチャンピオン。その夢に近づくため、2005年の末、貴晶君はスペインに向かった。
向かう先は、レーサー養成学校「MotoGPアカデミー」。世界のトップライダーを育てているアルベルト・プーチが代表を務めるエリート養成校で、合格すれば、スペイン選手権に参戦することもできる。
貴晶君は、その入校テストを受けることになった。
地中海に面したスペインの町バレンシア。貴晶君は到着早々、郊外にあるテスト会場のバレンシアサーキット会場へ下見に行った。
貴晶君は「バンピーだね、やっぱり。難しそうだね、ここが。まあ、ゲームと一緒ですね。ぶっちゃけ、結構自信ある。結構走れそうなサーキットですね」と自信を見せた。
テスト当日、午前7時半。気温5度の中、サーキットに到着。世界8カ国、12歳から17歳の22人のライダーが集まった。
選ばれるのは数人、テストは2本の走行で決まる。
バイクのセッティングも万全で、いよいよテスト開始。しかし、なぜかいまひとつスピードが出ない。
お母さんが不安げに見守っていたそのとき、1コーナーを曲がり切れず、コースアウトしてしまった。
実は、バイクのトラブルで、貴晶君のミスでないことがわかり、お母さんはほっとした。
別のバイクに乗り換え、2本目は打って変わって気持ちのいい走りをする貴晶君。前方のバイクを軽々抜いていった。
貴晶君を含む10人が2次選考に残り、3度目を走行。テストのあと、突然、お母さんがプーチ代表に呼ばれた。
プーチ代表は「確定ではないが、貴晶に来てもらう可能性があります」と話した。
貴晶君は、喜びを隠せない様子で、「(結果を聞いて)うれしい言葉が一番先に出てきました。(スペインと日本)全部勝つつもりで行きます」と意気込みを語った。
夢を現実のものにしようとしている貴晶君。新たな挑戦は今、始まったばかり。
正式に合格なら2月から研修が始まり、4月からは全日本選手権とスペイン選手権という2つの舞台で戦う予定だという。
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