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14歳の天才レーサー・中上貴晶君が4月2日に行われた全日本ロード選手権の開幕戦で、見事、最年少優勝を果たしました。
貴晶君の初優勝までの軌跡を取材しました。 |
中学3年生の中上貴晶君は、4歳のときにポケバイと出会い、その後、ミニバイクを経て、2005年、史上最年少ライダーとして125ccの全日本ロードレース選手権に参戦した。
メカニック担当の父親・信吾さんとマネジメント担当の母親・由比子さんのサポートを受け、5戦中、2度の入賞を果たした。
3月に正式にプロ契約を交わした貴晶君。そのうえ、2006年はスペイン選手権にも参戦することが決まり、日本との往復生活が始まる。
今までより性能の高いプロのマシンに初めて乗ることになった貴晶君は、「楽しみですね」と話した。
両親のサポートから離れ、専属のメカニックもつき、新たな環境で日本選手権に臨む。
そして迎えた全日本ロードレース選手権第1戦の予選。走ってはピットインを繰り返すが、なかなか好タイムが出ない。
微妙なセッティングがうまくいかず、予選は4位。自己ベストから程遠いタイムだった。
メカニックの仲地 万寿夫さんは「(マシンの問題は)本人もわかってないから、僕らがわかってあげなきゃいけないんですけど、それが僕らができてなかった」と話した。
貴晶君は「走って、自分の思った意見を言えば、バイクは完成するんですけど。ちょっと難しいですね」と難しい表情だった。
決勝の朝を迎えても、貴晶君とスタッフの議論はまだ続いていた。
レース直前までセッティングは続いたが、これでいくしかない。
新しいバイク、そしてプロとして初めてのレース。不安がよぎる。
そして決勝。中上貴晶君は、第4グリットからスタートし、先行争いでうまくインをつき、4位から3位へ順位を上げる。
2位まで順位を上げた貴晶君が、直線で前のバイクを抜き、トップに立った。
順調にトップを走る貴晶君だったが、コーナーでバランスを崩しそうになり、2位に後退してしまう。
しかし、再度先頭をとらえた貴晶君が再びトップに立ち、レースを見守るピットにも笑顔がこぼれた。
2005年のチャンピオンを抑え、先頭をキープし、貴晶君が初優勝のゴールイン。10年ぶりに全日本ロードレース選手権の最年少優勝記録を塗り替えた。
母親、由比子さんは「自分の子どもなんですけど、なんでこんな強いんだよ、お前って、本当に思って、もう完全に親離れですね」と喜びの表情を浮かべた。
そして、メカニックの仲地さんも「ほっとしました。ライダーの力がすごく大きかったと思います」と話した。
優勝した貴晶君は「とてもうれしかったです。来年の15(歳)には、GP125で世界に出ていたいです」と抱負を語った。
多くの人々の愛情の中、夢を1つ現実のものに近づけた貴晶君。彼の夢は世界に広がっている。
貴晶君は、5月から始まるスペイン選手権でも表彰台を狙う。
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