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熱心な社員教育を通して日産を復活させたカリスマ経営者、カルロス・ゴーン社長に、人材育成のプロが考える日本の教育に必要なものとは何かを伺いました。
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6年前、倒産の危機にひんしていた日産自動車に、ゴーン社長が嵐を呼び込んだ。
日産自動車は、2004年度も販売台数過去最高を記録した。大胆な改革の一方で、ゴーン社長が常に大切にしてきた理念がある。
ゴーン社長は「モチベーションのある仕事を!!」、「モチベーションが一番大事」と述べた。
「動機を与えてやる気にさせる」。ゴーン社長は社員全体の意識を高めて、日産自動車を再生に導いた。
企業経営のカリスマに人材育成の秘訣(ひけつ)を探った。
ゴーン社長に「(ゴーン社長の)人格形成、経営者としての能力は、どの国のどのような教育が一番影響しているか」を聞いたところ、「子どものころに通った学校の影響が一番大きいでしょうね。特にさまざまな先生の個性に触れることで、わたしは大きな影響を受けました」と述べた。
ゴーン社長はレバノンのイエズス会系の学校で少年時代を過ごした。
そこで出会った神父の「明確さと簡潔さを求めよ」という教えが、現在の彼の基礎をつくったという。
また、ゴーン社長に「人格形成に大きな影響を与える少年期の教育で、最も重要なことは何か?」と聞くと、「最も大切な点は、分析力を身に付けさせることだと思います。その力があれば、自分の意見を持ち、自分が何者かを知ることができるからです」、「そのためには、人と違う考え方をどんどん引き出すような授業を行うといいでしょう」と述べた。
ゴーン社長は、4人の子どもに対しても、この「分析力」を身に付けさせることを重視しているという。
ゴーン社長は「RISK」というゲームを子どもとしているという。
「RISK」は戦略を隠して、世界大陸を獲得していくというゲーム。ゴーン社長も、この「RISK」で育ったという。
ゴーン社長は「子どもは遊びながら学ぶものです。教育に遊びは不可欠なんです」と述べた。
毎年恒例の社長賞表彰式。2005年も、およそ3万人の社員の中から選ばれた精鋭17人がそろった。
ゴーン社長は「皆さん、よく働いてくれました。皆さんの努力に感謝いたします。成果と貢献にもお礼を申し上げます」とねぎらった。
ゴーンさんは受賞した社員1人ひとりに声をかけ、功績をたたえた。
「評価や励ましを直接伝える」、これが、ゴーン流、モチベーション・アップの方法だという。
「やる気のある生徒をつくるには、先生はどう接していったらよいか」を伺うと、ゴーン社長は「まず、重要なことは、子どもたちが先生に愛されていると、感じられるようにすることです。関心を持たれ、信頼され、ベストを尽くすように期待されていると、意識するようにさせなければなりません。そうすれば、子どもはひとりでにチャレンジするようになるんです」と述べた。
最後に、これからの日本に必要な人材について、「よく考え、行動を起こし、現状を打破していける人です」と述べた。
ゴーン社長にいただいた21世紀・日本の教育への提言は「教育こそが、未来へのもっとも大切な投資」。
ゴーン社長は、この6年、日本人と一緒に働いてみて、「日本人は知識はとても豊かだけれど、何もないところから考えたり、実行に移す力に欠ける」と感じているという。
日本は、今こそ「子どもたちの考える力、行動する力」を養う教育をする必要があるという提言だった。
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