最終更新: 2008/12/05 20:40

スーパーニュースニュースJAPANスピークスーパーニュース WEEKEND新報道2001

帰ってきた矢部ちゃんのカメラマン日誌

カメラマンのつぶやき

日本選手のメダルラッシュに日本中が沸いたアテネオリンピック。みなさんの中にも、開催期間中、ずっと寝不足だった人が少なくないのではないでしょうか。オリンピックは世界的大イベントだけあって、町中が、普段とは全く違った華やいだ雰囲気に包まれます。 今回は、アテネで、このオリンピック独特の祝祭ムードに酔いまくってきた原VEの取材日記です。

2004年9月22日 夏だ! アテネだ! オリンピックだ!

「アテネオリンピック開幕を10日後に控えた8月3日、期待とテロへの不安を胸に、わたしはギリシャへと旅立ちました。
飛行機に乗り継ぎ10数時間、深夜のアテネに到着。翌日、IBC(International Broadcast Centre)へ向かいました。

IBCの中のフジテレビのブースは派手だったなぁ。
アテネ市街は、オリンピックに向けて盛り上がっているかと思いきや、意外と平穏でした。人が少ないのです。「なぜ?」コーディネーターに聞いてみると、長期バカンス中なのだそうです。大丈夫なのか? アテネオリンピック。少し心配になりました。

日本選手団の到着を取材するため空港に向かいました。すでに日本のメディアが多数来ています。地元メディアも来ていました。そしてなんと!?
高澤カメラマンが地元メディアからいきなりインタビューを受けました。ギリシャ語の質問かと思いきや英語での質問です。もっとも英語でもおれにはわからないのですが...。「高澤さん、がんばれ〜」と思いつつ、写真を撮らせてもらいました。こんな感じで、開幕までの間、遺跡や食べ物の取材、選手の練習などを取材しました。

そんなある日。ホテルの近所に足湯が出来ました。わざわざ温泉を日本から空輸しているらしいのです。なんて素晴らしいのでしょう。早速、ギリシャで日本人初の足湯につかりに行きました。その時の永島キャスターの名言がこれ。
「足湯で疲れをふっ飛ばす!( = Foot Bath)」。ナ、ナ、ナイス・コメント...。
この足湯は、オリンピック期間中ずっと営業していました。日本選手のみなさんも多数来店して、疲れをふっ飛ばしつつ、つかの間の日本を満喫したようです。

話は変わりますが、IBCやホテルではトイレで紙が流せません。ギリシャではそれが普通らしいのですが、このことを知らない人たちによって、あとでとんでもない悲劇が起きることに...。
開幕前に、すでに始まっている競技もあります。サッカーです!
なでしこジャパンの初勝利を祈りつつ、われわれも一路ボロスへ向かいました。片道車で約4時間のこの地で、ついにアテネオリンピックの競技が開始されるのです!...って、ここは、アテネじゃないのですが。これでいいのか、アテネオリンピック?! 日本で言えば東京オリンピックの競技を名古屋でやるようなものですから、ちょっと不思議な気がしました。

ギリシャは暑いと聞いていましたが、意外と過ごしやすい気候でした。気温は確かに40℃近くではあるのですが、湿度が低く、日陰に入れば日本より快適かも。そんな中、周辺取材や中継の手伝いをしていると、あっという間に夕方に。そして、なでしこジャパンが初戦で、見事に1‐0でスウェーデンに勝利したのを目撃できました。思わず競技場でガッツポーズしてしまいました! なでしこジャパンオリンピック初勝利おめでとう。

ギリシャでのわたしの食生活はというと、昼食はカップラーメンなどのインスタント食品(開会してからは弁当)、夕食はギリシャ料理がメインでした。中でも一番気に入っていたのは「ギロ・ピタ」。約3ユーロで買えます。スブラキという焼き鳥をナンのような生地で野菜と一緒に包んだもので、とてもおいしかったです。日本人の味覚に合う味だと思いますので、ギリシャに行くことがあれば、ぜひ食べてみて下さい。

そして、ついにオリンピック開会式を迎えました。私は、IBCで、突発的事件事故の発生に備えてスタンバイしていました。テレビで鑑賞していると、メインスタジアムで派手に花火が上がっているなと思ったら、花火の火で火災が発生しているではありませんか! さっそくIBCを飛び出しました。幸い火事はボヤで済み、とりあえずホッ。その帰りが問題でした。 1度IBCを出てしまうと、今度はなかなかIBCに戻れないのです。警備の都合上、周辺の道路が封鎖され、限られた入り口しか開いていなかったためです。四苦八苦の末、やっとIBCにたどり着いたときには、すっかり疲れきってしまいました。

翌日からいきなり日本のメダルラッシュが始まりました。柔道女子48kgの谷選手、柔道男子60kg野村選手などなどなどなどなど...。会場で、国旗掲揚を見たり、君が代を聞いたりすると、かなり感動しました。 でも、会場にいたといってもミックスゾーン(選手のインタビューをするところ)で取材をすることが多かったので、競技自体は見られないことの方が多かったのでした。とほほ...。

会場の中で、私が、最も気に入っていたのがビーチバレー会場です。青い空に白い砂がよく似合うし、会場にはDJがいてゲームを盛り上げるのです。ちょっとほかの競技とはちがうなぁという感じで、なんとなく居心地が良いのでした。

楽しく、忙しい日々も1日、1日と過ぎていきます。オリンピックも後半に入り、取材団の疲れもピークに達しようとしていました。それぞれが合間をみて、シエスタ(昼寝のこと)して何とか乗り切りました。見栄も体裁もあったものじゃありませんでした、こんな感じで...。

そうこうしているうちに、アテネオリンピックも残りあとわずかになってきました。日本が獲得したメダルも東京オリンピックに迫る勢いです。がんばれニッポン!
と終盤の盛り上がりを迎えたころに、はじめに触れたIBCのトイレでの「事件」がついに発生しました。予想通りといえば予想通りなのですが、見事にトイレが詰まってしまったのです。IBCの中に大型のバキュームカーが入り処理にあたりました。そしてしばらくの間、日本のメディアのいるエリアのトイレは使用禁止になってしまったのでした。古代ギリシャでは、排水溝がきちんと整備されていたというのに、なんてこった...。というわけで「郷に入れては郷に従え」みなさんルールは守りましょう。

この間にも日本のメダルラッシュは続きました。IBCの日本メディアのブースには、ゲスト出演するメダリストが毎日訪れ、各局のブースを分刻みのスケジュールで出演して回ります。選手のみなさんも大忙しですが、私たち技術陣・制作陣ももちろん大忙しでした。しかしそんな中でも、食欲の誘惑にだけは勝てません。時間があれば、夕食を兼ねて街のタベルナ(ギリシャ語でレストラン)へ出かけました。そして多くの店がオリンピック価格の中、庶民的な値段の美味しいお店を発見!
地元の人には有名な所らしく、連日満席状態になっていました。通称は「おやじの店」。アテネに行ったら、ぜひ見つけてください。美人の看板娘が目印です。そこで飲んだギリシャの酒が、「ウゾ」と「チプロ」。ブドウからつくる酒らしいのですがアルコール度は、かなり高めでした。飲みすぎにはくれぐれもご注意を!

アテネオリンピックで最終的に日本が獲得したメダルは、金メダル16個、銀メダル9個、銅メダル12個の合計37個になりました。いやぁ〜! すごかったの一言につきます。 4年後、北京でのメダルラッシュを期待します。最後に、ありがとうギリシャ! ありがとうアテネオリンピック!


高澤カメラマン、永島キャスターと原VE

FNNアテネオリンピック取材団
フジテレビ取材撮影部VE 原 健悟

アーカイブ一覧へ