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APEC
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ベトナムの首都ハノイで行われたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)は、安倍首相が就任後、初の国際会議である。日本では、北朝鮮の核問題が焦点となったが、議長国ベトナムが、北朝鮮の核実験に対する強い懸念を表明して無事閉幕した。

今回は、APECの会場になった国際コンベンションセンターを紹介する。
コンベンションセンターの3Fには、各国のメディアブースが手配された。ブースといっても、そんな立派なものではなく、薄い壁1枚で仕切られた部屋が横一列に並んだもので、われわれのブースの広さは、4.5メートル四方の狭いスペース。3人分のいすと長テーブルが用意されたが、取材の合間や昼飯時には、10人ぐらいのスタッフが集結してしまい、機材の空き箱をいす代わりにして、非常に狭苦しい時間を過ごすことになった。このブースでは、ホスト国ベトナムTVが取材した配信映像がモニターでき、APECの情報収集や映像収録をすることが大きな目的となった。

会場内には、さまざまな取材規制があった。われわれが自由に行動できたのは、このメディアブースがあった3Fのみ。よって撮影できたのは、3Fから各国の代表団が会場へ出入りするシーンのみとなった。
代表団が出入りするエントランス部分や会議場での取材は、代表カメラ1社の規制があった。国際会議には、こうした規制が必ずあるので、日本のテレビ局では、各社協力のもと、代表カメラマンを選出してジャパンプールを結成している。代表カメラマンは、「頭撮り」と呼んでいる、会議開始前の雑観撮影を行う。つまり、この映像は、日本の各社へ同時に配信され、共通の映像として放送されている。  

また、会場内では、ベトナムの民族衣装アオザイに身を包んだ大勢の案内スタッフを見かけることができた。このアオザイは、女性のみの民族衣装と思っていたのだが、男性用のアオザイもあることを知った。実際に、各国の首相たちがアオザイを着て写真撮影を行い、ベトナム文化をピーアールする微笑ましい一面もあった。
このアオザイは、立襟で丈が足首にかかるぐらい長いのだが、腰あたりまで深いスリットが入っているため、歩行の妨げにはなっていないようだ。また、ズボンとの組合せが上品で、中国の民族衣装に近い印象を受けた。

そして、われわれを泣かせ続けたのは、心臓破りの外階段だ。会場内のエスカレーターは、代表団が使用するため、われわれがメディアブースへ行くには、この階段を通るしかなかった。しかし、カメラ、三脚、その他、機材を抱えているため、80段におよぶこの階段の上り下りは非常に厳しいものがあった。特に、ニュースのオン・エアーが差し迫った時間は、テープを持ってこの階段を駆け上がることがあり、ひざが笑ったり、呼吸が定まらない自分の姿に体力の衰えを実感させられた。

会場内の出入りは、厳重なセキュリティーチェックがあった。IDカード、車両チェック、手荷物検査など、何カ所にもおよぶチェック。各ゲートでは、IDカードに内蔵されたチップから通過する者を瞬時に判別できるシステムが導入されており、こうした国際会議がアジア各国の技術革新に大きく貢献していることを実感した。

今回の会議は、北朝鮮の核問題が大きな焦点となったが、世界中には、まだ多くの問題が残されている。国際会議の場を通じて、すべての問題が平和的に解決していくことを望む。
 

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