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坂本 隆之
 
各国に取材に出かけると必ず、わたしたちは行った国々で、その土地に根ざした食べ物を探し求めます。それを食べると、その土地の文化が体感できるような気がするからです。そうした食べ物が売られているのは屋台。これに限ります。ディープなほどたまりません! ここでは、そんな「屋台景色」をお伝えします。
 
北京ダック

仕事の合間を縫って、念願の北京ダックを食べた。
場所は、北京市内の「金百合■(火へんに考)鴨店」。北京支局長お薦めの店である。期待が膨らんだ。

見たところ、店内に日本人はいない。
どうやらガイドブックに載っているたぐいの店ではないようだ。

ダックの皮が、なんとなく日本で食べるのと違う気がする。
1枚1枚が薄すぎるくらい薄い。
うっかりすると、3枚まとめて巻いてしまったりするほどだ。
肉は皮だけ、肉だけ、そして定番の皮&肉の3種類。
やっぱり皮&肉が一番うまいと思うが、皮だけというやつの口の中で溶けていく感じがいい。
地元の人によると、これは砂糖をつけて食べるのがおいしいのだという。

変な例えだが、かっぱえびせんを食べるがごとく、北京ダックを食べた。
手が止まらないのである...。

1人で15枚ほど食べて、その前に前菜を5皿。
これはもちろん仲間とシェアだったが...。
最後には、余ってしまった北京ダックと、ビール1人2本ほど、そして1本の白酒で、しめて1人1,000円だと。
大人数で行ったのを差し引いても、これはお得感ありありだった。




北京肉まん

北京で、取材中にセブンイレブンで肉まんを買って食べた。
予想に反し、異常にまずく、がっかりした。
その様子を見ていた支局で一番偉そうな態度をしている運転手が、「おれの愛する肉まんを食べろ!」と言い残し、買ってきてくれたのがこれだ。

確かにうまい。うますぎる。
大きさは、日本の肉まんの半分ほど。
もちろん、中国で肉といったら豚だ。
かぶりつくと、小龍包(ショウロンポウ)のように肉汁がたれてくるのがうれしい。
ポイントはネギだ。この歯ごたえと味は秀逸。
ヤバイと思いながら、12個も食べてしまった。


中国の肉まんは、北へ行けば行くほどおいしいという。
北朝鮮にも肉まんがあるというが、果たしてちゃんと肉は入っているのだろうか。
クロワッサンに続き、北が気になる。

 

そういえば、もう1つ大事なことに気づいた。
世界各国どこへ行っても、ドライバーの言うことに間違いはないようだ。
北京のドライバーの「肉まん」の味は、確かに言葉通りだった。
うちの支局のドライバーお勧めの「ナシゴレン」はピカイチだし、クアラルンプールの友人のドライバーも、車で40分かかるという名もないレストランから毎朝スタッフのためのナシレマ(注・マレーシア伝統の朝食)を運ぶと聞く。
確かに一度食したが、サンバルの微妙な辛すぎない辛さが絶妙だった。
世界どこでも共通な“恐るべしドライバー情報”である。