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10月9日、オーストラリア総選挙が終わった。 与党連合が大勝し、ハワード現首相が4期目の政権を担当することが 確実となった。 投票率はおよそ95%強だという。 日本では、考えられない数字だが、実はこれには訳がある。 オーストラリアは世界で初めて「投票義務制度」を法律で定め、それがいまだに存続している国なのだ。投票に行かないと罰金を科せられるという。 民意を反映するという意味では、すばらしい制度と言えるかもしれない。しかし、棄権する権利がないのである。 われわれのように義務投票でない国民の中には、「争点が明確でない」、「それほど今回の選挙は興味がない」という理由で投票に行かない権利がある。 それを義務で縛るというのはいかがなものか、とつい思ってしまう。ただし、「投票に行く」という行為によって政治に参加しようとする意識が生まれるのは、間違いのない事実といえる。 また、棄権を示したいのなら「白票」を投じればよいことである。 あれこれ考えてみると、結局、「投票義務制度」というのは、良い制度かもしれないと思う。少なくとも国民の政治意識を高める、事実高まっている という点においては...。 選挙当日、街がいつも以上ににぎやかだった。 現地の人に訳を聞いてみると「エレクション(選挙)・パーティー」があちこちで行われているからだという。 オーストラリア人は、選挙後にパブや家庭でパーティーを開くのが一般的だそうだ。もちろん各政党支持者が入り混じってのもの。 別に名目は何だっていいのである。まさか政治の話ばかりするわけでもあるまい。 また、翌日、街の人やタクシードライバーに選挙の感想を聞くと、それぞれが 「ハッピーだ!」、「最悪だ!」と率直な感想を述べてくれた。日本ではありえない光景である。 政治意識に関してそんな土壌があるオーストラリアをちょっぴりうらやましくさえ感じた。