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日本の天皇皇后両陛下が、シンガポール、マレーシア、タイの東南アジア3カ国を訪問され、タイのバンコクでは、国王の即位60年を祝う式典に出席されました。バンコク市内では、うわさ通り、王室カラーの黄色いシャツを着た市民で埋め尽くされました。支局のスタッフまで、みんな黄色いシャツ。タイで国王がいかに愛されているかを実感することができました。市内の中心部を流れるチャオプラヤ川では、船のパレードが行われる予定で、わたしも黄色いシャツを着て取材に出かけました。
川の両側は黄色シャツを着た数十万人の市民であふれ、カメラを立てる場所もなかったほどでした。パレード直前には雷をともなう豪雨が襲い、「このままでは中止になるのでは?」と心配していたところ、なぜか式典開始直前にはピタリとやみ、タイの人たちはこれも「国王のなせる業」と口々に話していました。もはや神がかりです。
この祝賀ムードに感心していたところ、その直後、タイに住む3万人の日本人を直撃する惨事が待ち受けていました。この日は、すべてのテレビ局で即位を記念する式典を中継する同じ番組を放送していました。式典は当然のことながら、東南アジア時間で進むため、スケジュールは押し押し。終了後から放送される予定だったワールドカップ日本初戦のオーストラリア戦はすでに始まっているのに、テレビは延々と式典を中継。わたしをはじめ、多くの日本人が、国王には失礼ながら、放送が切り替わるのを心待ちにしていましたが、なかなかサッカーにはなりません。
結局、後半30分を過ぎたころから見ることができました。その時点では「1 - 0」で日本がリード。「よし!」と思ったのもつかの間、あれよあれよという間に3点を入れられガックリ。タイの日本人は一番つらいシーンだけを「生」で見せられるハメになりました...。
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