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トンガ国王死去

北朝鮮の変化

 

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■トンガ国王死去

トンガの国王、ツポウ4世が死去したことにともない、日本の皇太子が葬儀に参列することになり、われわれもトンガへ向かった。

トンガ王国。

アフリカに存在すると勘違いする人も多いこの国は、南太平洋に位置する。
ちょうどニューカレドニアとタヒチの中間くらいのイメージだ。

出発前に、トンガ政府から「黒いシャツに黒いズボンで来てください」とのお達しが届いていた。

トンガの首都ヌクアロファの空港に着くと、すべての国民は、国王に哀悼の意を表し、例外なく全身黒づくめの洋服を着ていた。
この国の第一印象だが、ガリバー旅行記のモデルとなった国ともいわれるだけあって、本当にみな身体が大きい。男性も女性も冗談でなく、みなお相撲さんのような体型をしている。

いよいよあしたが国王の葬儀だという前夜、宮殿の周りを取り囲むように多くの国民が座り込み、夜通し日本でいう「送り火」が絶やされることはなかった。
そして宮殿内では、夜を徹して賛美歌が歌われていた。

相撲の化粧回しのような独特の衣装は、「タバラ」と呼ばれるもので、親せきが亡くなったときなどにも身につける習慣があるという。
これが大きくなればなるほど亡くなった人との関係が深いという。

  

国王の葬儀には、皇太子やニュージーランドのクラーク首相も参列し厳かに執り行われた。
人口わずか10万人のトンガ。その葬式は独特のものだった。
感想はといえば、これは儀式なのか、祭りなのか。
送り火、賛美歌、国王の遺体を乗せたみこし、黒づくめの国民。
人口10万人、トンガ独特の葬式はこの日、夜通し続いた。


■北朝鮮の変化

中朝国境に初めて取材で訪れた。
北京から空路2時間ほど。丹東と呼ばれるこの街は、昔から中朝国境の街として知られている。
街にはハングル語があふれ、胸に金日成バッジをつけた北の人々も普通に歩いている。
北朝鮮が経営するレストランも大繁盛している。
おみやげ物屋には、北の記念切手や紙幣を至るところで目にすることができる。
丹東の街でひときわ目をひくのが、「中日友誼(ゆうぎ)橋」という橋だ。
丹東と北朝鮮の新義州を結んでいる。この橋は、車と人が通れるほか、鉄道も敷かれている。
飛行機嫌いの金正日が、鉄道で中国へ行くときもこの橋を利用する。
われわれは、北の核実験後の経済封鎖の影響についての取材でこの地を訪れたのだが、先日、この橋の上である「事件」を目撃した。
中国人と北朝鮮国籍とみられる男が、橋上で突然小競り合いを始めたのだ。
片側通行であるこの橋を中国側から1台の車が逆走してきたのが原因とみられている。
専門家によると、このような光景、しかも友好のシンボルである橋の上ともなると、非常に珍しいことだそうだ。
ほんのささいなことであるが、これが今の中国と北朝鮮の現状を映し出しているのだろう。
北朝鮮のモノ不足もさらに深刻なようだ。取材中、国境近くで、北朝鮮兵士に遭遇する機会があった。まだ20歳そこそこの若い兵士であったが、われわれに人民元をねだった。
北朝鮮から丹東へ来る商人たちも人民元での決済を求め、北朝鮮通貨での取引はしたがらないという。これらは、核実験後のごく最近見られる光景だという。
やはり、北朝鮮内部で何かが確実に変わり始めている。