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「ええっ、ホンマですか?」、フィリピン・セブ島の国際会議場にあるメディアセンターで叫んだわたし。ASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議などのため、数日前からセブ入りし準備していたわれわれ取材団を襲った突然のニュース。
台風の接近を理由に、フィリピン政府が前代未聞の「国際会議の延期」を決定。

たしかに、接近している台風がセブ島を直撃する可能性は高かったのですが、台風自体の規模はそれほど大きくなく、納得できない各国メディアが騒ぎ出しました。取材を進めると、どうも台風の接近は表向きの理由で、その裏側には、いくつかのややこしい理由が見え隠れしていました。
まず、一番大きかったのがテロの情報。イギリスなどが「セブでテロ攻撃が計画され、実行に向け、最終段階に入った可能性がある」と警告を出していましたが、フィリピン当局の警備体制は万全ではなく、各国首脳の安全面を考えたうえで延期したという説。
また、強引に憲法を改正しようとするアロヨ大統領に対して、首都マニラで、大規模な反政府デモが予定されていたことから、大統領がクーデターの発生などを警戒してマニラを離れたくなかったという説。
さらに、来月に延期すれば、巨額の税金を投入したにもかかわらず間に合わなかった国際会議場本体が完成するのではといった「ホンマかいな?」と思うような話まで諸説入り乱れていました。
結局、台風の直撃は免れましたが、接近にともなってかなりの風雨に見舞われ、突貫工事で作られたメディアセンターでは雨漏りする始末。確かに、この会場で開催していたら、傘を差しながら会議をする羽目になっていたかもしれません。
各国首脳の到着が予定されていた日曜は「台風一過」の青空が広がり、「これやったらデキたんちゃう?」と帰り支度をする各メディアからは、こんな愚痴も。
何カ月も前からスケジュールを調整してきた国際会議を土壇場で「ちょっと待った!」と言えるのは、世界広しといえどもフィリピンぐらいではないのでしょうか。いずれにしても準備不足は否めなかったフィリピン。真価は、1カ月後の開催にかかっています。
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