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■和やかな反政府デモ(シドニー)
「軍隊は撤退させろ、もう戦争はごめんだ!」とデモ参加者によるシュプレヒコール。ここはオーストラリアのシドニー。

APEC(アジア太平洋経済協力会議)に出席するためシドニーを訪問中のブッシュ大統領に向けた大規模なデモが市内を練り歩きました。ここオーストラリアは、アメリカの友好国です。対テロ戦争のため、アフガニスタンやイラクに自国の軍隊を派遣しています。対テロ戦争を指揮するブッシュ大統領に追随していると批判されるオーストラリアのハワード首相。地球温暖化に向けた対策もアメリカに追随するかのように消極的で、デモ参加者はハワード首相に対し、「ブッシュ大統領の腰ぎんちゃくだ!」と声を荒らげます。

 

しかし、会場の雰囲気は、デモ取材でありがちな物々しさも、ピリピリ感もなく、なんとなく和やかなムード。日本でも何度かデモ会場に足を運びましたが、どうも南半球では勝手が違います。まず集まっている人たちの表情。一様ににこやかで、まるでピクニックに来ているかのようです。休日には家族連れの姿も。なかには雑誌の宣伝も兼ねたビキニ姿のお姉さんまで。このビキニギャルの登場で、これまでデモ集会のスピーチを取材していたカメラマンが一気に群がりました。この反応だけは日本と同様、万国共通なようです。


 
■シドニーAPECの裏側 市民生活への影響
(BSフジニュース 2007年9月7日放送 
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ブッシュ大統領や安倍首相が出席したシドニのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)。
首脳会議は週末に予定されていましたが、警備上の都合で、シドニー市が前日の金曜日も休日に指定したため、大都市シドニーの街中は閑散とし、まるで「ゴーストタウン」のようでした。

 

まず目についたのが、各国の代表団が宿泊しているホテルの周りを囲む高さ3メートルの金網のフェンス。 出入り口には警察官が配置され、いかにも物々しい雰囲気です。この中を歩いていると、まるで動物園のおりのなかにいるようです。市内の観光バス乗り場も金網で封鎖されているため、別の場所に移されていましたが、利用者の姿はほとんど見かけませんでした。

シドニー周辺(ニューサウスウェールズ州、2003年)には、毎年37万人もの日本人観光客が訪れています。しかし、APEC期間中はホテルが満室で、高級ブランド品を扱う免税店も閉まるなど、観光面でも大きな影響が出ていました。日本人観光客の間からは「ちょっと迷惑」、 「この時期に来たのはハズレだったかな」という声も聞かれました。

そんな中、老若男女が集い、混雑している場所がありました。市内中心部から外れた地域にあるパブは、昼間から地元の人たちで満員。パブの客からは「街は閉鎖されているし、ブッシュや外国からの客は来るし、仲間とビールを飲むしかないよ」、「ありがとう、ジョージ・ブッシュ」という声も。
各国首脳が集うシドニー、華やかなスポットライトの裏側で、こうした光景が繰り広げられていました。