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■インドネシアの孤島で夢のリゾートホテルを開業した日本人男性の話題
(FNN「スピーク」 2003年8月14日放送 
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インドネシア・ジャカルタから東に1,500km離れた小さな島に、ことし4月オープンした1軒のホテル。言葉もわからず、習慣もまったく違う異国で孤軍奮闘、地元の若者と理想のリゾートホテルづくりを目指す1人の日本人男性の姿を取材しました。


←樅山幸三(もみやま・こうぞう)さん、51歳。




インドネシア・フローレス海に浮かぶ「スライヤール島」。スラウェシ島の南方に位置するこの島の人口は約1万人。信号機も携帯電話もない小さい島です。サンゴの群生面積が世界3位のこの地域は、ダイバーの中では知る人ぞ知る「秘境」といわれています。

わたしたちクアラルンプール支局取材班は、FNN「スピーク」の夏企画取材のため、インドネシア・バリ島から飛行機、車、船を乗り継いで、およそ10時間かけてスライヤール島に到着しました。ホテルの名前は「タカポネラテリゾート」。
東京ドーム1個半に相当する広大な敷地に、部屋はわずか6つという超極上のリゾートホテルです。オーナーは、東京でダイビングショップを経営していた樅山幸三(もみやま・こうぞう)さん、51歳。「単に美しい海、そして場所はここ以外にも世界中にたくさんあります。ただし、まだ人に荒らされていない場所、規制がなく自由に海で泳ぐことができるという点で、ここは世界一だと確信します」と熱く語ります。

樅山さんは、若いころからプロのダイバーとして、20年以上、100カ所以上の候補地を見て回り、3年前、ここを初めて訪れた際、ホテル建設を決意したそうです。しかし、オープン以来、SARS(重症急性呼吸器症候群)、イラク戦争などの影響をまともに受け、訪れた客はわずか7人。8月も今のところ予定はゼロ。用地買収、ホテル建設で数千万円単位の借金があり、樅山さんは頭を悩ませています。

ホテルのスタッフは、島出身の若者25人。文化の異なる彼らに「サービス」、「仕事」という概念から教え込むのもこれまたひと苦労です。それもそのはず、彼らはアイスコーヒー、ウイスキーですら見たことも飲んだこともないのですから...。「バカヤロウ」、「エナや(おいしい!)」などの日本語とインドネシア語が混ざった樅山さん独特の言葉がホテル内に飛び交います。料理も高級ホテル顔負けの味。地元で採れた新鮮な野菜、魚を自家製ドレッシング、ソースで食べるのは本当に最高のぜいたくです。樅山さんはダイビングのマスターインストラクター(上級指導員)の資格を持っています。美しい海、そしてサンゴを守ることもここに来た理由の1つだといいます。

毎朝5時には起きるという樅山さん、朝一番の仕事は奥さんの弘子さん(47)にメールをすること。当初、ホテル計画には猛反対されたものの、樅山さんは離婚覚悟の誓約書まで書き、弘子さんを説得。今では一番の理解者となりました。「将来、日本に帰りたいですか?」の問いに、「ここに骨をうずめるつもり。でもあと50年、100年はがんばって生きていくよ。中途半端じゃ死ぬに死ねないしね」と明るく笑いながら答えてくれました。

事あるごとに「愛する家族のためにいつも輝いていたい」と言っていた樅山さん。今の夢はホテルを軌道に乗せ、妻と娘をここに 呼び寄せることだといいます。

連絡先: タカボネラテリゾート +62-414-22589
東京連絡先: 03-3964-8345
E-mail: selayar@indosat.net.id
http://www12.ocn.ne.jp/~selayar/