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サラワク民族音楽祭
伝統的な楽器を使い、民族音楽を歌うミュージシャンたちだけが集うという世界でも珍しい音楽祭が7月11日から3日間、マレーシア・サラワク州で行われました。

マレーシアは多民族国家として知られていますが、マレー系、中国系、インド系のほかに先住民族と呼ばれている人たちがいます。ここサラワク州だけでも26の民族が独自の文化を持って暮らしています。
サラワク州は、世界で3番目に大きな島(1位はグリーンランド、2位はニューギニア)といわれているボルネオ島にあり、山間部には少数民族が多くいることでも知られます。

今回、わたしたちは、この地で行われた「レインフォレスト(熱帯雨林)音楽祭」にアマチュアとして唯一参加したマレーシアの少数民族「クラビット族」の子どもたちを取材しました。4年前に結成された「アナ・アディック・ルルン・クラビット」。彼らの祖先はボルネオ島の高地に住む「クラビット民族」、現在その数4,000人という少数民族で、伝統の歌や踊りを語り継ごうと母親が子どもに教えたことがこのグループ誕生のきっかけとなりました。
現在のメンバーは、7歳から18歳の少年少女20人。現在はクラビット民族も山間部にはほとんど住んでおらず、街で暮らしているそうです。彼らの民族としての特徴は、マレー人に比べ色白で、イスラム教ではなくキリスト教を信仰していることです。ステージで使う衣装は高地民族特有のもので、彼らが手に持っているのはホーンビルという鳥の羽根を使ってできたもの。彼らの踊りの重要なポイントとなっています。
彼らの音楽の特徴は透き通るような歌声と足を踏み鳴らすだけのリズム、お聞かせできないのが残念ですが、詩の内容は「子守歌」や「来客を歓迎する」歌だということです。
クラビット族が民族としての誇りを持ち、自ら進んで祖先の文化を学び、親と子どもがそれを引き継いでいこうとする姿が強く印象に残った取材でした。