マレーシアでは、ことしで独立50周年を迎えるのを記念して、観光客を呼び込もうと、国を挙げて一大キャンペーンを始めました。これまで1,600万人だった観光客を一気に400万人増やし、2,000万人にしようという計画です。 開幕とともに登場したのがマレーシア初の大観覧車「アイ・オン・マレーシア」。モデルは、ロンドンの大観覧車(高さ130メートル)なのですが、高さは、半分以下の60メートル。ただし、まわりに高い建物がないので、かなり遠くまで見通せます。 ほかにも、日本語を含む8カ国語での観光案内がある2階建てバスもお目見えしました。ただし、この観光案内は、初日からシステムトラブルで利用できず、わたしが乗った時は、兄さんがマイクを使って英語で解説していました。チケットは24時間有効で、乗り降り自由。クアラルンプール市内40カ所以上の観光地を見て回ることができます。料金は大人約1,300円です。 一方で、外国人観光客を悩ませているのが、習慣の違いから来るトイレの問題です。マレーシアの一般的な公衆トイレには、紙がありません。バケツや水道の水で、直接お尻を洗うからです。その結果、トイレ全体が水浸しになってしまいます。そこで政府では、外国人観光客に快適にトイレを利用してもらおうと、新たに23カ所の公衆トイレを建設することにしました。1カ所あたり、およそ1,300万円の税金が投入されています。わたしも早速、繁華街にある新型トイレを試してみました。 料金は、日本円で7円ほどです。コインを入れるとドアが自動で開きます。床もまったくぬれていませんし、便座もキレイ。エアコンもついていて、お尻をふく紙もちゃんと常備されています。手洗いも自動で、日本のトイレをモデルにしたそうです。利用者に話を聞いたところ「快適で、ゆっくり座ることもできるし、涼しいし、設備も完ぺきですよ」と評判も上々。 マンスール観光相も「われわれは、観光客に何度もマレーシアに足を運んでもらうことを望んでいます。観光業とは、実際に観光客に満足してもらう仕事なのです」とトイレ作戦を高く評価しています。観覧車に観光バス、新しいトイレ、果たしてこれで観光客は増えるのか、これからの1年が勝負です。