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取材の旅は酒行脚!?
前支局長(坂本隆之)のひとり言
 
■取材の旅は酒行脚!?
2007年夏より、新たにクアラルンプール支局長になった川野です。

赴任以来2カ月にして、バンコク→シドニー→モンゴル→シンガポール→イランといきなりの出張の嵐。特派員の醍醐味(だいごみ)を全身で感じています。当支局のカバーエリアは、アジアはもちろん、オセアニアから中東まで。ニュースがあればどこへでも...。FNN全支局の中でダントツのエリアの広さを誇る“世界遊軍”としての務めを、持ち前の体力と粘り強さで乗り切る所存です。
そんなわたしは無類の酒好き。連載初回となる今回は、取材で訪れた各国の“お酒事情”を書いてみたいと思います。


まずは、横綱・朝青龍を追いかけたモンゴルの「馬乳酒」。文字通り「馬のおっぱいを発酵させてつくったお酒」。日本でいう“どぶろく”みたいなものです。
モンゴル遊牧民が生活する“ゲル”(ホームベースの様な形をした白いテント)と呼ばれる住居の中で作られるこのお酒は、客人にとっては最高のおもてなしとなります。われわれがモンゴルを訪れたのは9月中旬から下旬。この季節は、馬乳酒が「一番うまい」とされる季節でした。

ゲル内に通されたわたしたちの前におもむろに差し出された木製のお椀...。そこには、白濁した液体が...。お椀にたかる無数のハエ...。そして液体には、黒や黄色の“浮遊物”が...。「黄色はわかるけど、この黒いのは何?」 もちろん、そんな疑問を口にできるはずもなく...。おっかなびっくり口にしてみると...。これがうまい!! 日本のどぶろくをさらにマイルドにした口当たり...。

ドライバーに「3杯飲み干さないと失礼にあたる」と言われ(本当かな〜)、エイヤとばかり立て続けに一気飲み。アルコール度数はビールと同じくらいとは言うものの...。ゲルを出るころにはすっかり上機嫌になってしまったわたしでした。(で、取材は?)


そして「取材の旅は酒行脚」と勝手に決めたわたしに最大の難敵が...。それはイラン...。厳格なムスリム国であるイランは“酒厳禁”の国。日本人学生誘拐事件取材のため現地入りしたわたしは、強制的に「酒断ち」を敢行せざるを得ませんでした。

このイラン、意外と言っては失礼だが、メシはうまい!! ケバブなどのローカルフードはもちろん、タイ料理、インド料理、中華、そして和食...。メシがうまいからこそ、余計に物足りないのです。
「どうしても酒が飲みたい!」いや...、「飲んだ気分になりたい!!」
そんな未練がましいわたしがすがったのは、ノンアルコールビール。缶を何度見直しても当然ながらアルコール度数は「0%」。3杯飲んでも4杯飲んでも気分はまったく高揚せず...。毎日、お腹をポンポコリンにして、複雑な思いでレストランをあとにしました。

そんな中で一番おいしかったのが、ロシアノンアルコールビール(写真参照)。フルーティーな口当たりとマイルドな泡は「本物」をほうふつとさせました。“究極の決断”を迫られた折には、一度お試しあれ...。

(番外編)首都テヘランの街角でこんなものを見つけました。気になったので写真だけ掲載します。