毒物の正体は? 現地情報から分析

02/18 01:43
北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、毒物は「フグ毒」、「リシン」、「青酸カリ」など、情報が錯綜(さくそう)している。
この毒物の可能性について、薬学の専門家に聞いた。
金正男氏の遺体には外傷はなく、針で刺されたような痕もない。
これは、検視の結果、17日に新たにわかった事実。
そして、わずか5秒の犯行とされる毒殺。
いったい、どのような毒物が犯行に使われたのか。
現地では、「青酸カリ」や、トウゴマの実に含まれる「リシン」、「フグ毒」の可能性が報じられているが、毒物にくわしい、昭和大学薬学部の沼澤 聡教授は、「青酸カリである可能性は低いと思う。口の中に入れて、飲み込ませる必要が出てくる。口の中に入れれば、口の中がやけど状態になり、ある程度すぐわかる」と話した。
現地メディアは、フオン容疑者のバッグから毒入りの瓶が見つかり、当局の調査で、猛毒の「リシン」か「フグ毒」が使われたことがわかったと伝えている。
沼澤教授は、これらの毒物についても、注射を使ったり、飲み込ませたりする必要があると指摘する。
沼澤教授は「注射しないとリシンは作用が現れない。(死に至るまでに)通常2日から3日、最低でもかかる。今回のような数時間で死亡に至るのは考えにくい。フグの中に入っているテトロドトキシンという毒があるが、これも飲ませるとか、注射するなりのことが必要になってくる」と話した。
沼澤教授は、現在報じられている情報と矛盾が生じない毒物の例として、「VX」と呼ばれる猛毒の神経剤を挙げた。
「VX」は、1994年のオウム真理教信者による殺人事件でも使用されたことがあり、今回、韓国政府関係者も暗殺に使われた可能性を指摘している。
沼澤教授は「皮膚から非常に吸収されやすい。(さらに)揮発性が極めて低い。つまり、蒸発しにくい。自分にかからないように気をつけながら、それを相手にくっつけるだけで、死に至らしめるという意味では、逆に殺害目的に使う意味では、扱いやすいのかもしれない。VXの場合は、(付着後)30分程度は、症状は出ないといわれている。ですから、ちょうど今回の事例に合致するのではないか」と話した。
犯行グループにつながる手がかりともなる、毒物の特定。
現地警察は、鑑定を急いでいる。

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