「悪いのはわたし」刻みのり製造元が告白

03/01 20:57
東京・立川市の小学校で発生した、ノロウイルスによる集団食中毒。原因は、給食に使われていた「刻みのり」だったが、同じ業者の刻みのりが入った給食で、ほかの地域でも食中毒が発生している。
消費者庁は、のりの回収を命じたが、乾物ののりで、なぜ食中毒なのか。のりの加工業者を直撃した。
のり加工業者社長は、「申し訳ないという気持ちですよ。そりゃ当然です。当然すぎるくらい、当然です」、「悪いのはわたしです」などと語った。
「悪いのはわたしです」と、反省の意思を示したのは、ノロウイルスが検出され、東京・立川市での集団食中毒の原因となった刻みのりを製造した業者の男性。
のりの加工をしているという。
問題ののりは、大阪市のメーカー「東海屋」が製造。
男性は、その下請けとして、のりの裁断などの加工・梱包作業を委託されていた。
実際、刻みのりを作る過程を見せてもらった。
のり加工業者社長は、「原料を入れる際に手袋を、本当は使えばいいんでしょうが、時間がかかってしょうがないので、手で触ったのが原因じゃないかと」と語った。
効率よく作業するために、「素手」で持ったのりを、裁断する機械へと入れていたという。
問題の刻みのりの作業をしていたのが、2016年12月。
その時の体調について、のり加工業者社長は、「ノロウイルスはやっていましたね。一応やっぱり、多少吐き気がした時期がありましたし」と語った。
ノロウイルスが疑われる症状があった時期に、素手でのりを触り、作業をしていたという。
のり加工業者社長は、「たまたまノロウイルスの菌があったのが問題でね。なかったら、こんな事件生じないです。(今までも同じやり方で?)1回もないです。ノロウイルスって、はっきりわかっていたら、作りませんよ」と語った。
加工を委託したメーカー・東海屋も、もともとののりは、高温で焼かれているため、ノロウイルスは、裁断・梱包(こんぽう)段階で、作業員を介して混入したとみている。
のり加工業者社長は、「わたしの(のり)が原因で、そうなったと思うとね、そりゃとてもじゃないけど、普通の神経じゃいられません」、「人さまのせいになんか、とてもじゃないけどできなくて、やっぱり、わたしが悪いと思わざるを得ません」と語った。
ほとんど例がない、刻みのりによる集団食中毒。
ざるそばにカツ丼など、さまざまな料理に刻みのりを使うそば店も、困惑を隠せない。
刻みのりを使用するそば店は、「時期的に、食中毒はニュースで見るが、それが、のりが原因と知って、『はぁ!?』って感じ。驚きしかなかった、最初は」と語った。
もしノロウイルスに感染したまま、素手でのりの加工作業にあたった場合、感染はどう広がるのか、専門家に聞いた。
北里大学・高橋 孝教授は、「素手となると、ウイルスが付着する可能性はある。のりを裁断していく途中で、ノロウイルスが飛び散る」と語った。
手にウイルスがついていれば、当然、のりに付着し、さらに裁断作業を通して、ウイルスが飛び散ってしまうおそれがあるという。
さらに、高橋 孝教授は「ノロウイルスは、4度という低温でも、2カ月ほど生き続けると言われている」と語った。
同じ刻みのりは、先週、集団食中毒が起きた東京・小平市の2つの小学校の学校給食でも使われていた。
影響が特に大きい、学校給食における食材の衛生管理が、あらためて問われている。

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