プーチン氏「故郷」滞在中に地下鉄テロ

04/04 20:27
死者14人、負傷者60人以上にのぼっている、ロシア・サンクトペテルブルクの地下鉄テロ事件。プーチン大統領の故郷としても知られる、この街が、なぜ狙われたのか。世界に、悲しみと衝撃が広がっている。
爆発テロ事件から一夜。
ロシア・サンクトペテルブルクの地下鉄の駅では、まるで何事もなかったかのような朝の風景が。
サンクトペテルブルクでは、「もし、あの瞬間、現場にいたと想像すると怖い」、「営業を望んでいた。地下鉄がないと、どこにも行けない」などといった声が聞かれた。
わずか1日での運行再開。
テロには屈しないという、強い姿勢の表れだった。
日本時間3日午後8時半ごろ、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクの地下鉄で起きた爆発テロ。
爆発は、市の中心部を走る、地下鉄のセンナヤ広場駅と工科大学駅の間を走っていた車両内で発生。
爆発直後、駅の構内は煙が充満し、白く染まっていた。
激しく変形し、損傷した車両のドア。
爆発があった車両の前では、複数の男女が倒れている様子も、とらえられていた。
娘と音信不通の女性は、「娘は3時に学校から帰ってくるはずが、携帯がつながりません」と話した。
事件の目撃者は「瞬間、耳が聞こえなくなるほどのごう音がした」と話した。
駅の外では、負傷者が次々と救急車に搬送されていた。
ロシア保健省は、これまでに14人の死亡が確認され、負傷者は60人以上にのぼったと発表した。
地元メディアでは、1人の男が爆発物の入ったかばんを持って、地下鉄に乗り、走行中の車内で自爆したと報道。
ロシア当局は、テロ事件として捜査を進めているが、中央アジア・キルギスの治安当局は、キルギス南部出身で、ロシア国籍を持つ、20代前半の男が関わった可能性があると明らかにした。
キルギスは近年、過激派組織「イスラム国」が浸透していると懸念されている国。
また、爆発が起きる直前に、別の地下鉄の駅でも爆発物が見つかったと報じられていて、実行犯が同時爆破を狙った可能性も高まっている。
犯行の狙いは、いったい何なのか。
サンクトペテルブルクは、世界的に有名なエルミタージュ美術館がある、芸術の街。
さらに、運河が多い、美しい街並みは、まさにロシアの「水の都」。
そして、この街は、プーチン大統領の故郷としても知られている。
爆発が起きた時、プーチン大統領は、サンクトペテルブルクに滞在中。
直後には、ベラルーシのルカシェンコ大統領との会談に臨み、冒頭で、「われわれは、常に、犯罪やテロを含めた、全ての可能性を検討する」と述べた。
ロシア情勢にくわしい、筑波大の中村逸郎教授は、今回の爆発がプーチン大統領を狙ったテロの可能性は十分にあると指摘する。
中村教授は「来年の3月に、ロシアで大統領選挙が行われます。プーチン大統領の対抗馬はなくて、再選が確実視されている。(不満がある層の)反プーチン運動を、ますます過激化させるために、若いイスラム過激派が地下鉄爆破事件を起こしたと推測できる」と話した。
爆発が起きた地下鉄の工科大学駅には、多くの人々が献花に訪れた。
プーチン大統領も現場を訪れ、花を手向けた。
このテロ事件を受け、アメリカのトランプ大統領は、「ひどい出来事だ。世界中で起きている、とてもひどい出来事だ」と述べた。
トランプ大統領は、プーチン大統領と電話で会談。
犠牲者の家族らに、哀悼の意を示したという。

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