奇跡の大逆転「伝説」4分半の真実

04/04 20:57
フィギュアスケートの世界選手権、大逆転で王座を奪還した羽生結弦選手(22)と、自己最高得点で銀メダルを獲得した宇野昌磨選手(19)が、「みんなのニュース」に生出演。羽生選手が、大会を振り返りました。

(空前のハイレベルといわれた今回の世界フィギュア。ショートはどう分析している?)
羽生選手「感覚は悪くなかったですね、全体的に。非常に楽しみながらやれましたし、会場一体となって楽しめるプログラムなので、そういった意味では、手応えはすごくありました。だからこその順位、そして、自分のちょっとした失敗というのが、重くのしかかってきた感じはありましたね」

(ショートプログラムから、中1日挟んでのフリー。その間の気持ちのコントロールは?)
羽生選手「実際、できなかったんですよ。それくらい落ち込んじゃって。朝ごはんを食べる前とかも、本当、みんなが心配するぐらい落ち込んでいて。でも、それでも、もちろんサポートメンバーもそうですけど、ファンの方々の声が、非常に大きかったですね」

(落ち込んだというのは、大会に向けて積み上げてきたもの、そして、その結果を出す舞台。それが思った通りにできなかった悔しさ?)
羽生選手「そうですね、今回ショートに関しては、特に絶対的な自信を持っていて、かなり練習では、いい感覚を持っていたからこその落差はありました」

(フリーに向けて立て直したが、コーチの言葉なども大きかった?)
羽生選手「いや、コーチは、そんなに言ってなかったので」

(何がきっかけだった?)
羽生選手「ファンの声ですね。ファンの方々の声が、一番、自分に強く突き刺さりました。何より自分が、一番あの時感じていたのは、この舞台まで、ずっとノーミスをしたいと思ってやってきていたのにもかかわらず、またできなかったって。どんどん自信がなくなっていたので、皆さんが信じてくれているということが、また自信になりました」

(ファンの歓声は、演技中も感じている部分があった?)
羽生選手「聞こえますね。具体的なところを言うと、後半の4回転サルコウの前は、皆さんが祈るような思いで見ているのは、すごく、ひしひしと伝わっていて。最後のルッツに向けてのステップの時の歓声も、『もう最後まで、なんとか立ってくれ』みたいな思いは伝わっていました。

(フリーの入り方は、何か意識した部分はある?)
羽生選手「みんな、30秒についてをすごく気にしていて。僕も気にしていたんですけど」

(ショートで、名前を呼ばれて30秒以内に演技を始めないといけないところで、遅れてしまって減点されてしまった。そこも意識した?)
羽生選手「そこも意識していたし、周りの方々も『30秒だよ』みたいな感じで見ていてくださったので、ある意味、いい意味で、演技の方に集中ではなくて、今やるべきことに集中できたのかなと思いますね」

(冒頭4回転ループから序盤のシーン。このへんは落ち着いている?)
羽生選手「はい、ループ跳べれば後半までいけると思っていたので」

(そしてサルコウ、このあと3回転があって、今シーズン苦しんだ4回転・3回転が4つ目にあった。そのへんは意識した?)
羽生選手「かなり。ただ、練習でも、すごく調子がよくて。また、練習の時に考え方とかフォームとかも、いろいろ変えてみたりもして、最終的に、はまっていたので、自信はありました」

(4回転サルコウ、3回転トウループ。あらためてVTRで見て?)
羽生選手「自分の中でも、本当に80%ぐらいの質のものはできているので満足です」

(そして、フィニッシュのシーン。この時の気持ちは?)
羽生選手「この時は、ガッツポーズをどうやろうかなって」

(演技の途中から、涙ぐんでいる人もいた。フィギュアスケーターとして、自分の演技で泣くファンがいるということについて?)
羽生選手「僕がスケートを震災あとに続けるきっかけになったのも、そういう場面で、なかなか自分たちスポーツやっている身としては、そういう場に立たせてもらえることってないと思うんですよね。ただ、フィギュアスケートって、それが、その場がすごく多いと思うんですよ。だからそういった意味でも、いつもいつも力をもらってて。皆さんが感動しているよりもたぶん、その分の感動を、僕らはいただいているなと感じています」

(演技が始まると、みんな引き込まれていって、途中からは拍手がという。聞こえている?)
羽生選手「聞こえています、しっかり」

(それが演技のエネルギーに変わっていく?)
羽生選手「ただ、今回は、かなり全ての要素に集中しきっていましたし、観客の皆さんの歓声も聞こえるんですけれど、曲をすごく1つ1つ丁寧に聴いて、今回は演技できたなと思っています」

(今シーズンは苦しいシーズンだったと言っていた。今シーズンで一番いいフリーの演技ができた?)
羽生選手「そうですね。でも本当に、最終的には自分の力が足りたというよりも、みんなの力で押し上げていただいたなという気持ちがいっぱいです」

(宇野選手には、羽生選手の演技はどのように映った)
宇野選手「本当に完璧すぎて、本当にその言葉以外が出てこなかったです」

(自身の演技への影響は?)
宇野選手「すばらしい演技を見て、緊張というより、僕は、今の実力では、絶対にかなわないから、自分のやるべきことだけやろうと思いました」

(自分のプログラムをノーミスで演じて、それが結果につながるというのが、フィギュア選手にとって最高の喜び?)
宇野選手「やはり皆さんが、いい演技したうえで、あまり結果にとらわれすぎないというのも大事かもしれないですけど、やはりスポーツなので、結果はついてくるので。皆さんがいい演技をして、皆さんが笑顔で、その結果を受け入れられたら、一番いいんじゃないかなと思っています」

(完璧に演じる自分との戦いとの相対評価というか、そういう戦いの舞台)
羽生選手「今回は特にそうでしたね。ショートから、ずっと苦しい苦しい、本当に激しい試合が、今回は見られたんじゃないかなと思います」

(プルシェンコ選手が、インスタグラムに、「5位から返り咲いて金メダルをとり、すばらしいチャンピオンであることを証明してくれた。おめでとう結弦」と。「おめでとう」という声も届いている)
羽生選手「ちょうど引退表明をしたあとだったので、ある意味、すごく感慨深かったですね。本当に、自分もいろいろものを背負って、今、戦っていますけども、彼みたいに、本当に強い選手になれたらと、あらためて感じました」

(先週、プルシェンコ選手引退表明があった。先輩へ送る言葉があるとすれば?)
羽生選手「本当に、『今までありがとう』という言葉しかないです。そして、これからたぶん、いろんな意味でスケートに携わってくださると思うので、その道を、僕らは楽しみにできるのがうれしいですね」

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