謎の飛行距離「北」新型ミサイル発射

04/05 18:33
北朝鮮が、またミサイルを発射した。2017年に入って4回目。さらに核実験の準備も進めているとみられる。
この北朝鮮について、アメリカは、「軍事攻撃も含むあらゆる選択肢」といった表現で、圧力を強めているが、目前に迫った米中の首脳会談。はたして、圧力の強化で、この両国、足並みはそろうのか。
3月、日本海に向け、4発の中距離弾道ミサイル「スカッドER」を同時に発射。
「在日米軍を標的とした訓練だ」と発表するなど、ミサイル発射を強行し続ける北朝鮮。
3日、朝鮮中央テレビで、アメリカへの挑発ともとれる、不気味な発言があった。
朝鮮中央テレビは3日、「アメリカが制裁ごときで、民族の命であり、国の宝であるわれわれの核抑止力を奪えると思うのなら、それ以上の妄想はない」と伝えた。
そして、初めてとなるアメリカ・トランプ大統領と、中国・習近平国家主席による米中首脳会談が迫る中、5日午前6時42分ごろ、北朝鮮は、東部の咸鏡南道(ハムギョンナンドウ)新浦(シンポ)付近から日本海方向に向けて、弾道ミサイル1発を発射した。
発射したミサイルの種類について、アメリカ太平洋軍は、新型中距離弾道ミサイル「KN-15」の可能性があると分析。
これは、2月に北朝鮮が発射した「北極星2型」とも呼ばれる、新型ミサイルと同じだとみられる。
ミサイルは、地上施設から、ほぼ垂直に発射され、高度189kmまで上昇。
そして、9分後、およそ60km離れた日本のEEZ(排他的経済水域)の外に落下したという。
最大射程およそ1,200kmとされるKN-15。
2月の実験では、およそ500km飛行していて、関係者は、FNNの取材に対して、「ミサイルが、アメリカ軍が発表したKN-15だとすれば、あまりにも飛行距離が短い。成功したかどうかを判断するのは、時期尚早だ」との見方を示している。
安倍首相は、「安全保障上の重大な挑発行為であり、断じて容認できません。強く非難します。今後さらなる挑発行為も、その可能性も十分に考えられます」と述べた。
北朝鮮の労働新聞は、5日付の電子版に、「われわれは、米国を一瞬で粉砕できる水爆をはじめとする多種化・多様化・軽量化された各種の核兵器と、威力ある運搬手段を持っている」との論評を掲載。
「われわれの攻撃手段は、韓国と太平洋作戦地帯内のアメリカ軍基地はもちろん、アメリカ本土までも攻撃圏内に入れており、恒常的な発射待機状態にある」と、日本を含め、アメリカ本土も射程圏内だとあらためて警告した。
北朝鮮国連大使は、「ミサイル発射についてコメントは」との問いかけに無言だった。
6回目となる核実験も、秒読み段階だと報じられる中、米中首脳会談の直前に、ミサイル発射を強行した北朝鮮。
アメリカのティラーソン国務長官は、声明で、「アメリカは北朝鮮について、これまで十分に言及してきた。これ以上コメントすることはない」と切り捨て、異例の厳しいトーンで北朝鮮を非難した。
トランプ政権の取材を続けている、ワシントン支局・松山俊行支局長は、「トランプ政権は、北朝鮮問題を非常に深刻に受け止めている。トランプ政権は今、北朝鮮政策の見直しを進めていて、軍事攻撃も含む、あらゆるオプションを検討する立場をとっている。政府関係者は、オプションの1つとして、ミサイル基地や核関連施設などへのピンポイント空爆も選択肢があるという発言もある」と述べた。
「軍事攻撃を含む、あらゆるオプションを検討する」と、強攻策も辞さない姿勢のトランプ政権。
先日、トランプ大統領は、イギリスのフィナンシャル・タイムズのインタビューで、「もし中国が北朝鮮問題を解決しようとしないなら、アメリカが行う」と述べ、米中首脳会談を前に、中国に対し、北朝鮮への圧力強化を求めた。
ワシントン支局・松山支局長は、「米中首脳会談で、中国側がこうした強硬論は、もろ手で賛成と言えない立場。アメリカとしても米中首脳会談で、さらなる圧力の強化を求める方針」と述べた。
中国の習近平国家主席は6日、アメリカ・フロリダへ。
米中首脳会談で、トランプ大統領の要求に、どう応えるのか。

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