栄光と苦悩...恩師が語る浅田真央

04/12 18:11
「全てやり切った」。浅田真央選手(26)は、自らの競技人生をこう振り返り、現役引退を表明しました。浅田選手を支えてきた恩師・佐藤信夫コーチが思いを語りました。

(浅田真央さんの引退会見について)
やっぱり、長い長い間、本当にまっしぐらに、後ろを振り向くことなく、毎日、毎日頑張ってきた彼女のことを思い返すと、本当に涙の気持ちというのは、よく理解できますね。

(2010年に浅田選手が、バンクーバーオリンピック銀メダル、そして、世界選手権で優勝したあと、2010年の秋から佐藤コーチのもとでとなるわけだが、浅田選手を預かるというのは、大変な緊張感だったと聞いている)
もう、世界タイトルを2回もとった方を、いまさら、わたしが手を出してどうなるんだっていう気持ちが、ものすごく強かったです。
だから、ものすごくちゅうちょいたしました。

(浅田選手側からは、佐藤コーチのもとでスケーティング、ジャンプ、一から見直したいという希望だった?)
この先何があるかといったときに、やっぱりもう1回、基本を見直すことが非常に大切だということで、そういう意味で、わたしの方に声がかかったのではないかと理解しておりますけども。

(基礎から見直す取り組みをしているため仕方ないと思うが、なかなか結果が出ないところ、練習でやっていることと、結果のバランスというのは、つらい思いもしたのではと思うが、この点は?)
やはり、体に染みついたものを、ある程度修正していく、方向を少し変える、そういうような作業をどうしてもしなきゃいけないですから、彼女の体に染みついている感覚と闘っていかなきゃいけないので、やっぱり、思うようにいかない場面も多々ありましたですね。

(そうした時期を経て迎えたのが、ソチオリンピック。
ショートプログラム、フリーをそろえてまとめる難しさを感じた大会だが、巻き返したフリーの演技について、浅田選手は、最も印象に残っている演技だと語った。佐藤コーチは、ソチのフリーを振り返って?)
ショートプログラムで、本当によくない結果に終わってしまったんですけど、終わったあと、本人に「あなたの動きを見ていて、何も心配することはないから、自分を信じてやってごらんなさい」という一言をかけて、彼女の巻き返しに期待をかけてみました。

(浅田選手が12日の会見で、一番思い入れが強い、最後の大会と思って臨んだと語ったのが、そのあとに行われた世界選手権。この大会では見事優勝。心に残る佐藤コーチの首に金メダルをかけるシーンですが、コーチとして、この時の気持ちは?)
本当に感無量で、こんな場面に遭遇できるなんていうのは、自分のスケート人生の中でも1回だけなのかなと思っておりますけども、本当に、きのうのように覚えております。
本当に、うれしかったです。

(基礎からの見直しという中にあって、やはり佐藤コーチも含めて、2人の苦労があったのでは?)
目に見えないところで、だんだんスケートの滑りが滑らかに変わっていったというのは、わたしは、本当に頑張ってよかったなと、自分1人で喜んでおります。

(そして、「ハーフ、ハーフ」という気持ちとともに休養に入る浅田選手は、再び競技に復帰する決断をした。きょうの「悔いを残したくなかった」という言葉。これは、オリンピックへの思いだった?)
これだけ長い間、苦労に苦労を重ねてきたわけですから、「ここでくじけてなるか」という気持ちは、ものすごく強かったはずです。

(2シーズン戦っての引退表明となった。今シーズン、体の状態など、必ずしも万全ではなかったというふうに聞いている)
シーズンに入って、頑張れば頑張るほど、痛みというものが表面化してきているわけですから、どうやって、心がくじけてしまわないように、その中で練習量をどう調整していくかというのが、最大の悩みでしたね。

(そんな浅田真央さんが、やりきったというふうに語った。どう聞いた?)
本当に、私の気持ちは一言、本当にご苦労さんっていうことです。

(佐藤コーチにも、「ありがとうございました」、「お疲れさま」という言葉を申し上げたい)
とんでもない。ありがとうございました。
たくさん応援していただきまして、感謝しております。

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