緊迫の北朝鮮情勢 金正恩氏がカメラの前に

04/14 00:53
北朝鮮情勢。世界中が注目する中、距離はあったが、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が13日、海外カメラの前に姿を見せた。
まだ日の出前の、13日午前5時ごろの北朝鮮・平壌(ピョンヤン)。
メディアツアー2日目は、携帯電話の所持が禁じられ、行き先を告げられることなく始まった。
いったい、どこへ。
平壌の象徴的な建物である凱旋(がいせん)門をくぐり抜けると、大通りを埋め尽くす大勢の人。
チマ・チョゴリやスーツ姿の市民の視線を浴びながら、車1台通れるかという道を進んでいく。
ホテルを出発してから、およそ5時間。
当局により案内された場所は、70階建ての高層ビルなどが立ち並ぶ、「黎明(リョミョン)通り」だった。
やがて、数万人とみられる市民が、ここに集結。
そして、黒塗りの車から降りてきたのは、金正恩委員長、その人だった。
取材班との距離は、100メートルほど。
会場にいた女性は、カメラを向けられると、大きな声で「万歳」の声を上げていた。
この日行われたのは、黎明通りの竣工(しゅんこう)式。
黎明通りは、正恩氏の肝煎りで整備が進められ、2日後に迫る金日成(キム・イルソン)主席の生誕105周年までの完成を目指して、急ピッチで建設が進められてきた。
正恩氏自らはさみを入れ、テープカット。
上機嫌なのか、笑顔もちらつかせた。
海外メディアへの公開は、軍事力だけでなく、経済力もアピールし、正恩氏の体制が盤石であることを示す狙いもあるとみられる。
さらに、この竣工(しゅんこう)式ではもう1人、珍しい人物が、カメラの前に姿を現した。
帰り際に談笑する正恩氏に近づき、話しかけていたのは、正恩氏の妹、与正(ヨジョン)氏だった。
朝鮮労働党の広報・宣伝を担当する与正氏が、海外メディアの前に姿を見せるのは、異例のこと。
その後、ツアーは、日本の小学校にあたる平壌初等学院へ。
そこでは、先生が子どもたちに、あるアニメを見せていた。
そのタイトルは、「賢いワンちゃん」。
出ているのは、目つきの悪いオオカミと、かわいい顔をした犬。
平壌初等学院の先生は、「オオカミはアメリカ野郎を象徴しています」と話した。
アニメは、「ミサイルカード」や「きのこ雲カード」をちらつかせる「オオカミ」に、北朝鮮を象徴しているとみられる「ワンちゃん」が、果敢に挑むという内容だった。
平壌初等学院の先生は「(北朝鮮を示す)ワンちゃんは良く、アメリカ野郎は悪いと認識させ、子どもの知力を高めるために見せました」と話した。
こうした中、朝鮮中央テレビは、13日、金正恩氏が、朝鮮人民軍の特殊部隊による競技大会を視察したと報道した。
朝鮮中央テレビは「最後のあがきをする米帝とその追従勢力たちが、この地に一点の火花でも散らすなら、侵略の群れとその本拠地を全てたたきつぶす」と報じた。
さらに、アメリカの研究機関は、北朝鮮・豊渓里(プンゲリ)の核実験場で、6度目の核実験を進める準備が行われているとみられると発表。
そんな中、安倍首相は、新たな脅威を口にした。
安倍首相は、「サリンを弾頭につけて着弾させるという能力については、すでに、この北朝鮮は保有している可能性がある」と述べた。
東アジア情勢は、ますます緊迫の度を強めている。

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