中国揺さぶりに北朝鮮を「利用」

04/17 20:31
選挙中に何度も繰り返した公約を撤回し、中国に譲歩。そこから、「超一流ビジネスマン」トランプ大統領ならではの中国への揺さぶりと、実利を狙う、したたかな戦略が見えてきた。
これまで、中国への強硬姿勢を鮮明にしていたトランプ大統領。
2016年7月、大統領選の演説では、「わたしは財務長官に、中国を為替操作国に指定するよう指示をする」と述べた。
貿易を有利に行うため、中国が通貨安に誘導しているとして、制裁の対象とすることを公約に掲げていた。
ところが、4月16日になり、一転。
中国が「北朝鮮問題でアメリカに協力をしている」との理由で、公約を撤回した。
これまで、中国の北朝鮮問題への対応について、トランプ大統領はツイッターに、「北朝鮮は面倒なことを起こそうとしている。もし、中国が協力すると決めたら、それは素晴らしいことだ。しかし、もししないのなら、われわれは中国抜きでこの問題を解決する」と、アメリカは単独でも、北朝鮮への武力行使を検討するという姿勢を示し、北朝鮮のつながりの深い、中国・習近平国家主席に揺さぶりをかけていた。
トランプ大統領の揺さぶりは、4月6日に行われた米中首脳会談での夕食会でも。
シリアへのミサイル攻撃を習主席に伝えた際のやり取りを、トランプ大統領は、米「FOXビジネス」のインタビューで、「習主席との食事を終え、チョコレートケーキを楽しんでいた時に、突然、『あなたに説明したいことがある』と切り出すと、『たった今、シリアに59発のミサイルを撃った』と告げた」と明かした。
習主席は、10秒間沈黙したあと、通訳を通じて、「もう一度説明してほしい」と聞き返したという。
「次は北朝鮮」との強い警告を込めた、シリアへの攻撃。
習主席は12日、トランプ大統領に電話で、「中国は、朝鮮半島の非核化の実現と、平和安定の維持を目標としている」と話したうえで、「平和的な方法で解決すべきだ」と強調。
アメリカに歩み寄る姿勢を見せた。
これに応えるように、アメリカは、中国側が反発する韓国へのTHAAD配備を、韓国の大統領選挙が終了するまで、先送りにする意向を示唆。
アメとムチを使い分けた、「超一流ビジネスマン」トランプ大統領が、揺さぶり戦略の先に見据えるのは、中国との貿易赤字の削減。
トランプ大統領は2015年8月、「中国は、仕事もお金も工場も、われわれから全て奪っている。中国は世界史上最悪の盗っ人だ!」と述べていた。
アメリカの中国に対する、2016年の貿易赤字は3,470億ドル。
貿易赤字全体の47.3%を占めている。
トランプ大統領は、北朝鮮問題をも利用して、中国側と得意のビジネス交渉へつなげることができるのか。

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