北制裁「石油禁輸修正」の狙い

09/12 01:34
「建国記念日」とする9月9日に、新たな軍事的挑発があるのではとする、各国の懸念とは裏腹に、沈黙を貫いた北朝鮮。
11日朝、新たな外務省声明を発表した。
北朝鮮外務省は、声明で「国連安保理で、史上最悪の制裁決議をでっちあげようと、アメリカが策動している」とし、日本時間12日早朝に採決される、国連安保理の制裁決議案を主導するアメリカを、名指しで批判した。
アメリカ・ヘイリー国連大使は4日、「今こそ最強の措置をとらなければならない」と述べている。
「最強の措置」とする、アメリカによる当初の案には、最大の焦点となっている、北朝鮮への原油の全面禁輸が盛り込まれていた。
ところが、新たに明らかとなった修正案では、「現在の輸出量を超えてはならない」など、あくまで輸出制限にとどまる内容に。
制裁に慎重な中国とロシアに配慮して、歩み寄りを促す狙いがあるものとみられる。
これを意識してか、中国外務省・耿爽副報道局長は、11日の会見で「安保理メンバーが、十分に協議し、共通認識を得たうえで、一致団結した声明を出すことを望む」と述べた。
互いに示し合わせたかのようにも見える、アメリカと中国。
フジテレビの風間 晋解説委員は、米中による対北朝鮮政策の鍵は、ある人物の訪米にあると指摘する。
風間解説委員は「中国外交のトップの楊潔チ国務委員が、12日から2日間、ワシントンを訪問することに注目しています。楊国務委員は、2017年2月と6月にも、ワシントンを訪問していて、いずれもトランプ大統領と会談しています」と話した。
楊国務委員は、いわば習近平国家主席の「特使」。
米中双方には、どのような思惑があるのか。
風間解説委員は「対北朝鮮で、本当に大事なことは、ホワイトハウスで話し合われるのであって、国連決議は、そのため(ホワイトハウス会談)の邪魔にはならないように、米中双方の面目が(国連決議で)立つ形で決着するのだと思われます。それが実は、中国のさしあたっての狙いでもあると思います。ということは、安保理決議というのは、そのあとに、楊国務委員がワシントンを訪問して、そこで話し合いを行うから、『(訪問は)安保理決議は、とりあえず差し障りのない形で乗り越えましょう』というメッセージでもあるわけですね」と話した。
「11日に決議する」と明言し、そこは譲れないアメリカと、内政を重視して、今は波風を立てたくない中国。
両者が落としどころを探る中で、依然として制裁に否定的なロシアを、どう説得していくのか。
国際社会は、正念場を迎えている。

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