トランプ氏当選から1年 「国境の壁」は

11/08 13:03
アジア歴訪中のトランプ氏。大統領選挙で勝利してから、まもなく1年がたちます。重要公約であるメキシコとの国境に壁を建設する計画は、予算の問題や、深まる議会との対立で、実現にはほど遠い状況です。国境の今を取材しました。

2016年11月9日、トランプ氏は、「アメリカ国民のために、直ちに仕事に取りかかる。みんなが誇りに思う大統領になるだろう」と述べた。
世界に激震が走った勝利宣言から1年。
トランプ大統領は、アメリカ第一主義を掲げ、国境に壁を造る計画をはじめとする、不法移民対策は、その勝利を支えた。
10月、カリフォルニア州で公開された壁の試作品。
一見、順調に物事は進んでいるようにも見えるが、国境の現状は。
メキシコ国境に接するアリゾナ州の町を訪れた。
町には、長く続く高いフェンスもあるが、ある場所で国を隔てていたのは、低いバリケードと、そして有刺鉄線だけだった。
今でもフェンスが全くない場所は、この町だけで60km以上に及んでいる。
15年前から国境沿いで暮らす、グレン・スペンサーさんは、トランプ大統領の支持者。
スペンサーさんは、このようなフェンスのない地域で、パトロールをしながら、個人的に不法入国者を監視している。
スペンサーさんは、「これは、空から撮影した映像だ。彼らは不法入国の疑いがあるやつらだ」と語った。
1列になって走る人ら。
これは、不法にアメリカに入国したとみられる人たちだという。
スペンサーさんは、このような映像を撮影しては、国境警備局に通報してきた。
監視のほかにも、不法入国者を追跡する技術を開発している。
スペンサーさんは、「この音は、ドローンがこれ以上、人を寄せたくないから鳴る」と語った。
カメラ付きのドローンが、不法入国者の状況をリアルタイムで伝えることができ、壁の建設よりは有効だという。
スペンサーさんは、「頑丈な壁を建設したら、彼ら(不法入国者)はどうすると思う 階段をつくって、のぼったりして、良い足場ができてしまうよ。壁を建設するのは、悪い考えだ」と語った。
しかし、「国境警備を強化する」というトランプ大統領の方針は、正しいという思いでいる。
スペンサーさんは、「わたしは、トランプ大統領が『何に』反対しているか、誰よりも理解している。わたしは15年間、そのために戦ってきんだから」と語った。
一方で、不法移民の人道支援をする市民団体は、国境沿いに水を置く活動を続けている。
アメリカ経済を「底辺で支える」とも言われてきた人たちの命を救うため。
トランプ大統領の打ち出した政策で、不法入国者の検挙数が減るなど、一定の効果は出ているものの、予算の問題や議会との対立で、壁の建設の実現にはほど遠い現状で、支持率が低下する中、トランプ大統領の今後の手腕が問われる。

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