厚労省「服用するな!」「やせる薬」で4人死亡

12/07 18:28
「飲めばやせる」などとうたった、タイ製のダイエット薬について、国などが、絶対服用しないようにと、異例の警告を出した。
ピンクの錠剤や水色のカプセル。
この色とりどりの薬は、日本人にも人気の旅行地・タイの若い女性の間で出回っているという、ダイエットを目的とした処方薬。
タイの女性は「(薬を飲むのは)簡単だから、運動は結果が出るまで時間がかかる」と話した。
楽してやせたい女性たち。
さらに、タイ料理の上にかけている山盛りの砂糖。
実は、タイは国民の3分の1以上が肥満といわれ、糖尿病など、生活習慣病が社会問題になっている。
そのため、首都・バンコクにあるダイエット専門の医療機関「MDクリニック」が開発したという「やせる薬」が、ホスピタルダイエットなどと呼ばれ、注目を集めている。
さらに、この薬は、日本にもネットの輸入代行サイトを通じて個人輸入され、利用者が増加しているという。
しかし、これに「待った」をかけたのが、東京都と厚生労働省。
厚労省によると、ホスピタルダイエットなどとし、個人輸入したタイ製のダイエット処方薬を服用したことによる呼吸困難、幻覚、吐き気、めまい、肝機能障害などの健康被害が、2002年以降、東京・神奈川・埼玉などで、20件報告されていて、そのうち4人が、急性心不全などで死亡している。
そのため、これらの薬を「絶対服用しないように」と、警鐘を鳴らしている。
現地タイでは、医師が患者の肥満度に応じて薬を処方するが、輸入代行サイトを利用した場合は、購入者自身で体格にあった量の薬を選んで、飲んでいるのが現状。
そのうえ、過去には、医師による処方や、研究目的以外の個人輸入が禁じられる、「向精神薬」が含まれたケースもあった。
ダイエットサプリなどにくわしい医師に、健康被害が出た「やせる薬」の成分を見てもらうと。
麻布十番クリニックの大森真帆院長は「ちょっと考えられないです。これをサプリメントとしてとるなんて考えられない」と話した。
大森院長が特に指摘したのが、2つの成分。
大森院長は「フェンテルミン(向精神薬)という成分です」、「アンフェタミン類といって、覚せい剤に類似した成分が含まれています。覚せい剤に類似した成分ですので、薬物の依存性とかもみられると思います」、「ヒドロクロロチアジドという薬は、日本では利尿剤として用いられている薬です。(用量を守らないと)場合によっては、致死的な不整脈が起きる」と話した。
この「やせる薬」を開発したとされている、「MDクリニック」を取材すると、病院側は、自分たちが開発した薬ではないと否定。
そもそも「やせる薬」を販売している事実はなく、日本にも販売していないとの答えが返ってきた。
実態がわからないままの謎の「やせる薬」に、大森院長は「専門の知識を持った、医師や薬剤師が関与して投与するので、自身の判断で飲むのは、推奨できない」と話した。

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