サッカー代表チーム来日 「北」制裁で賞金「ゼロ」

12/07 19:02
ミサイル発射や核開発など、暴走を続ける北朝鮮。各国が制裁を強める中、その余波は、意外なところにも及んでいた。
時折、笑みを浮かべながらグラウンドで汗を流すのは、北朝鮮のサッカー女子代表チーム。
8日から日本で開催される、「東アジアE-1サッカー選手権」。
日本・韓国・中国・北朝鮮が、東アジアの頂点を争う大会で、北朝鮮の代表チームも5日に来日し、試合に向け調整を行っている。
北朝鮮代表のキム・ナムフィ主将は「目標は、とにかく優勝して、元首様・金正恩(キム・ジョンウン)委員長に喜びを与えたい。優勝するために、最大限支援してくれていると思う。選手として必要なものは、全て与えていただいています」と話した。
女子サッカーの世界ランキングは、日本が8位なのに対し、北朝鮮は10位。
とはいえ、この大会では、過去2回連続で優勝していて、3連覇を狙っている。
北朝鮮代表のソン・ヒャンシム選手は「(負けたらどうなる?)負けたときのことは、そのとき考えればいいことだから、今はよくわかりません。勝利に対する思いしかありません」と話した。
国威発揚につながるとして、スポーツの強化を目指す北朝鮮。
前回大会で優勝した女子選手たちに、金委員長から高級車やマンションが贈られたが、一部報道では、「負ければ強制収容所行き」ともいわれている。
相次ぐ弾道ミサイルの発射や核開発など、挑発を続ける北朝鮮。
各国が制裁を強化しているが、その制裁が、サッカーの国際大会にも波及する可能性がある。
日本政府は、独自制裁として、北朝鮮籍を持つ人物の入国を原則禁止している。
本来であれば、北朝鮮の選手団は入国できないが、今回、特例として認めている。
さらに、日本政府は、2016年2月から、北朝鮮向けの金銭などの支払いを原則禁止とする措置を実施。
これは、日本から北朝鮮への金の流れをストップさせるもので、今回、日本で開かれる国際大会の賞金についても、この措置が適用されるという。
ちなみに、北朝鮮の女子チームが優勝した2013年の大会は、優勝賞金およそ560万円。
今回、北朝鮮には賞金は支払われない方向だが、今後、何らかの形での支払いも検討されている。
元国連北朝鮮制裁専門家の古川勝久氏は「北朝鮮としては、決して『袋小路に追い込まれたネズミ』のような存在ではないと、海外に高らかに示す必要がある。制裁をものともしない北朝鮮の強さを見せつける、これが北朝鮮にとっては、賞金よりはるかに重要だと思う」と話した。

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