「速やかに報告すべきだった」

12/20 18:20
これまでの協力拒否から一転、協会への聞き取りに応じる姿勢を見せた貴乃花親方。その貴乃花親方をめぐっては、20日の横綱審議委員会で、異例の提言がなされた。
新たな局面を迎えた、横綱・日馬富士による暴行事件。
車の後部座席に座り、じっと前を見据えたまま、国技館へと入っていった貴乃花親方。
秋巡業中の2017年10月に起きた暴行事件から、20日で55日。
臨時理事会の席に着いた貴乃花親方は、いすに深々と腰かけ、真っすぐと前を向く八角理事長から、視線をそらしているようにも見えた。
前回の理事会の時と比べると、20日は、愛用しているストールをつけず、表情も、やや疲れが出ているようにも感じられた。
九州場所の会場で、役員室に呼ばれ、貴ノ岩への聞き取り調査を断って以降、協会からの要請に応じてこなかった貴乃花親方。
八角理事長が直接電話をしたほか、危機管理部長・鏡山親方自らが、あわせて5回、文書を手に、貴乃花部屋を訪問するなど、協会側も、さまざまな方法で協力を求めてきた。
貴乃花親方は「貴乃花部屋は、たたかれようが、さげすまれようが、どんなときであれ、土俵にはい上がる力士を育ててまいります。誰が被害者で、誰が加害者か、正当に裁きをしていただかなきゃというのが、これが巡業部長の責任であります」と述べていた。
騒動以降、日に日に相撲協会との対立が深まる中、自らの信念を貫き続けた貴乃花親方。
18日、都内で行われた一門の忘年会で、貴乃花親方自身の胸中とともに、まな弟子・貴ノ岩の体調についても語った。
貴乃花親方は「本日は本当につたないごあいさつでございますが、貴ノ岩もおかげさまで順調に回復の道をいっております」、「あわてずに復帰をさせるつもりでおりますが、社会復帰・心の傷まで癒やしてあげたい。わたしの大きな大役としては、今後に今回のようなことが残らないこと、現役を、土俵に上がりたいという気持ちを純粋に持っている力士たちを何不自由なく土俵の舞台に上げてあげることが、わたしの大役かと思っております」と述べた。
そして、貴ノ岩の聴取なき最終報告になるとみられていた臨時理事会まで、あと18時間に迫った19日午後7時。
事態は大きく動いた。
貴乃花親方が、これまで拒否してきた貴ノ岩への聴取を受けることを、協会側に連絡。
その後、およそ2時間にわたって、暴行の状況や示談に応じる意向があるかなど、聞き取りが行われたという。
一方、20日、臨時理事会に先立って行われた臨時の横綱審議委員会では、委員全員の意見として、異例の提言がなされた。
横綱審議委員会の北村正任委員長は「貴乃花親方のこの間の言動は非難に値する。これは横審全員の意見でした。この親方が執行部のメンバーであることの責任を全く放棄している。これは、普通の組織体ではありえないことだと、こういう意見がほとんどでした」と述べた。
そして、この提言を受けて行われた理事会後の会見で、貴乃花親方の処分については、暴行事件が起きたにもかかわらず、協会への報告を一切しなかったことや、11月30日の理事会で、警察の捜査が終了したあとに、貴ノ岩への聴取に協力すると確約したにもかかわらず、聴取要請を拒否したことなどの対応について、貴乃花親方を聴取したうえで、責任の有無や軽重について判断するとされた。
来週28日にも行われることが決定した、臨時理事会。
はたして、貴乃花親方にどのような処分が下るのか。
そして、年内に決着はつくのか。

公式Facebook 番組からのメッセージ

FNN
FNNスピーク
みんなのニュース