聖火リレー中止に ビル火災29人死亡

12/22 18:41
死者29人に及んだ韓国のビル火災。なぜ、ここまで被害が広がったのか。被害者の多くが、女性だった今回の火災。当時の映像と、救出された人の話などから、その原因に迫る。
激しく燃え上がる炎。
その数分後には、大量の煙が噴き出し始め、渦を巻くように、上へと上がっていった。
建物の窓から身を乗り出し、救助を待つ人や、壁面につかまっている人、さらには、マットの上に飛び降りる人も。
21日午後4時前、韓国の8階建てのビルが瞬く間に煙に包まれ、29人が死亡した。
被害者のほとんどが女性だという、この火災。
なぜ、これほどまでに被害が拡大してしまったのか。
火災を目撃した人は「最初は1階の方から少しずつ煙が出てきたのですが、どんどん火が上に上がり、全ての窓から煙が出てきた」と話した。
火災があった堤川(チェチョン)は韓国中部の都市。
2018年2月、冬季オリンピックが開催される平昌(ピョンチャン)から、およそ30kmの場所に位置している。
火の手が上がったのは、市の中心部にある商業施設で、ジムやサウナなどが入っていた。
建物内にいた人は「煙の臭いがして、サイレンがものすごくなっていた。それで(荷物を)全部置いて出てきた。サウナ室には20人以上いたよ」と話した。
火元は、ビル1階の駐車場付近とみられ、建物の近くに設置されていた防犯カメラも、1階付近から激しく燃え上がる炎の様子をとらえていた。
発生から30分たたないうちに、建物全体から煙や炎が噴き出した、この火災。
救出活動を見守る人々が撮影した映像に、逃げ遅れた人たちの姿が映っていた。
無事に救助された男性。
屋上では、逃げ遅れた、およそ20人が助けられたという。
消防士は「死亡者は男性が3人、女性が12人、負傷者が13人」と話した。
ここまで被害が広がった理由について、現地の消防は、施設内部に煙と有毒ガスが充満したためと分析している。
一方、助かった男性は「(自動ドアのボタンを)2回押したり、足でけっても開かなかった。わたしたちにとって0.5秒の時間も大切だった。(天井のスプリンクラーから水は出た?)水は出ていなかった」と話した。
この火災で亡くなった人の多くが、駐車場すぐ上の2階にある女性用サウナで発見されている。
現地メディアは、火災当時、2階の自動ドアが正常に作動しなかった可能性を指摘。
さらに、施設周辺の違法駐車が原因で、消防車が近づけず、初期消火が遅れた。
内部に発泡スチロールなどの燃えやすい素材が使われていたため、火の回りが早かったのではと報じている。
火災現場では、朝から実況見分が行われ、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が視察に訪れた。
また、堤川では22日、平昌オリンピックの聖火リレーが行われることになっていたが、この火災が原因で中止となった。

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