84歳の誕生日 天皇陛下「お約束」秘話

12/23 18:33
退位が決まった天皇陛下は23日、84歳の誕生日を迎えられた。陛下が大切にされた「約束を果たす」という信念、皇太子さまに継承される秘話があった。
皇居で行われた恒例の一般参賀。
陛下は「晴れ渡った空のもと、誕生日にあたり、皆さんの祝意に深く感謝いたします」と述べられた。
陛下は、皇后さま、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻と、長女の眞子さまとともに、午前中3回、宮殿のベランダに立ち、笑顔で祝福に応えられた。
午後には、一般の記帳も行われ、平成になってから最も多い、およそ5万2,000人が皇居を訪れた。
誕生日に先立ち行われた記者会見で、陛下は、2019年4月末に決まった退位について、初めて思いを述べられた。
陛下は「残された日々、象徴としての務めを果たしながら、次の時代への継承に向けた準備を、関係する人々とともに行っていきたいと思います」と述べられた。
この1年も、陛下は皇后さまとともに、象徴として、さまざまな場所に足を運ばれた。
11月には、屋久島や沖永良部島など、鹿児島県の離島へ。
実はこの訪問、陛下が強く希望されたものだった。
陛下は「これは、平成24年(2012年)2月に一度計画されながら、私の心臓バイパス手術のために見送られたものです」と述べられた。
「約束を果たす」。
この陛下の信念は、2006年のマレーシア訪問でも見ることができた。
2006年、両陛下と対面し、涙を流す男性は、ハフィッツ・オスマンさん。
ハフィッツさんは「本日お目にかかれて、これ以上の喜びはございません」と話した。
涙の訳は、1991年にさかのぼる。
この年、マレーシアを訪問された両陛下。
日本語を学んでいたハフィッツさんが、訪問先で案内役を務める予定だった。
ところが、近くで起きた山火事のため、急きょ中止に。
2017年4月、ハフィッツさんは「わたしたちと会ってくれるという約束を、絶対守ってくださると信じていた」と話した。
陛下は、「待っていてくださった方々がいた」と、訪問を強く希望し、15年の時を経て、ようやく約束を果たされた。
ハフィッツさんは2017年4月、マレーシアを訪問された皇太子さまに、当時の感激を伝えた。
ハフィッツさんは「いつまでも元気でいらっしゃることを、ずっと心で祈っております」と話した。
「約束を果たす」。
陛下が大切にされてきた天皇としての信念は、国際親善の場でも、次の世代へと引き継がれようとしている。

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