死亡の自衛官、身元が判明 惜しむ声も

01/25 18:46
群馬・草津白根山の噴火から、25日で3日がたつ。さらなる噴火が心配される中、「雪の津波」とも呼ばれる新たな危険が指摘されている。
スキー訓練中に突然起きた、本白根山の噴火。
無数に降る噴石を受け、亡くなった陸上自衛隊員について、群馬県と防衛省は25日午後、第12ヘリコプター隊所属の伊沢隆行さん(49)と発表した。
亡くなった伊沢さんを知る人は、「本当に優しい人。人の面倒見もいい。大事な人亡くしたね...」と話した。
伊沢さんの姉は「(噴火の時の状況は?)わたしは何も聞いていない。母がすぐ行ったので、聞いたかもしれない」、「(奥さんやお子さんは?)行ってます。すぐ行きました」などと話した。
亡くなった伊沢さんを知る人は、「(家族は?)子どもが4人いる。奥さんと旦那さんと6人暮らし」、「自衛隊を辞めて、整体師か何かをやっていたという」などと話した。
自衛隊を退職し、一度は整体師となったが、再び自衛隊に戻ったという伊沢さん。
スキーは、ベテラン級の腕前だったという。
伊沢さんを知る人は「退職して、また(自衛隊に)行ったのかな、臨時で行ったのかな。だってスキーのベテランで、資格があるって言ってた。スキー指導員の免許を持ってるんじゃないか」と話した。
伊沢さんの死因は、背中に噴石が強く当たったことによる、出血性ショック。
当時の状況について、自らも噴石の直撃を受け、腕を骨折する重傷を負った79歳の男性は、「10cm近い(噴石)がビューッと行くのが見えた。ここ(腕)は直径1cmの大きさ。深さも1cmくらいの大きな穴が開いている」と語った。
25日も、スキー場の一部のコースでは営業が行われている、草津白根山。
25日も午後4時前に、3分間の火山性微動が観測されている。
もしも大きな噴火が発生したら、ある危険が指摘されている。
東京大学地震研究所・青木陽介助教は「(草津の場合)今、山全体に雪が多く積もっていることから、融雪型の火山泥流が起きる可能性がある」と話した。
噴火などにより、雪が溶け、土砂を巻き込んで流れ落ちる、融雪型火山泥流。
「雪の津波」ともいわれ、積雪時の噴火では、最も警戒が必要な災害。
1926年の十勝岳の噴火では、死者・行方不明者144人が出る大災害に。
1985年に南米コロンビアで起きた火山泥流では、死者が2万人を超えた。
青木陽介助教は「融雪型泥流は水を含んでいるので、土石流と比べて、長い距離を流れていく可能性が高く、被害の領域も拡大する可能性がある」と話した。
宮城県と山形県にまたがる蔵王山の被害想定マップでは、泥流は、火口からおよそ12km離れた温泉街まで、45分。
20km離れた市街地まで、1時間15分で到達すると予測されている。
群馬・草津町では、今回の鏡池付近での噴火は予測していなかった。
しかし、およそ2km離れた湯釜付近で噴火し、融雪型火山泥流が起きたと想定したケースでは、泥流は、谷の川に沿って流れるため、温泉街には到達しないと予測していた。
仮に、再び鏡池付近で噴火し、融雪型火山泥流が起きた場合について、東京工業大学・草津白根山観測所の野上健治教授は、「地形を考えると、草津の街を直撃することはまずなくて、現在のハザードマップで考えられているように、矢沢川に入ると考えられている」と話した。

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