北朝鮮「瀬どり」相手の「正体」

01/31 18:30
国連の制裁逃れが疑われる、北朝鮮の闇取引について。北朝鮮は、どのようにして監視の目をかいくぐろうとしているのか。その謎を解く鍵は、東南アジアのある国にあった。
トランプ大統領は「北朝鮮ほど、残酷で市民を抑圧する独裁政権はない」と述べた。
内政や外交政策の方針を示す一般教書演説に、大統領就任後初めて臨み、北朝鮮を痛烈に批判した、アメリカのトランプ大統領。
圧力の強化が続く中、食糧事情が深刻化し、子どもたちにしわ寄せが及んでいた。
ユニセフ(国連児童基金)は、30日、北朝鮮でおよそ6万人の子どもたちが、死に至る深刻な栄養失調に陥るおそれがあると発表した。
経済制裁の強化で、北朝鮮の石油価格が急騰し、援助物資の輸送が困難になったとみられている。
経済活動が停滞する中で進められているのが、制裁逃れといえる闇取引。
1月20日未明、海上自衛隊のP-3C哨戒機が撮影した、ドミニカ国籍と北朝鮮籍のタンカーが接触した写真。
これは、両方のタンカーをパイプでつなぎ、石油製品を移し替える「瀬どり」という方法で、国連の制裁で禁止されている行為とみられる。
北朝鮮の闇取引に関する著書もある、国連の元専門家パネル委員・古川勝久氏によると、ドミニカ国籍の船は「便宜置籍船」と呼ばれ、隠れみのとして使われていた。
古川氏は「(便宜置籍船とは)節税目的や自社の貨物船やタンカーを外国船に偽装するために、他国の船籍を使う」と話した。
このドミニカ国籍の船を保有しているのは、原油を取り扱う「ヨクトン エナジー」という企業。
その拠点は、東南アジアのシンガポールにあった。
取材班は、その企業が入っているという高層ビルへ。
しかし、警備員に止められ、中に入ることはできなかった。
FNNの取材によると、「ヨクトン エナジー」の登記簿上の所在地には、別の名前の企業が入っていたが、その企業の役員2人は、「ヨクトン エナジー」の役員も務めていて、何らかの関係があるとみられている。
古川氏は「シンガポールは、普通に北朝鮮との経済取引を何十年も行ってきた。北朝鮮を顧客とする海運会社も、多数、シンガポール国内にある」と話した。

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