正恩氏の妹 初の韓国入り

02/09 17:57
平昌(ピョンチャン)オリンピック開幕に合わせて9日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の妹、実績No.2といわれる金与正(キム・ヨジョン)氏が韓国に入った。その与正氏をめぐって、驚きの情報が9日に伝えられている。
9日午後、平昌オリンピックの開会式に出席するため、韓国に到着した北朝鮮訪問団団長の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長。
続いて、姿を現したのは、金正恩委員長の妹・与正氏。
永南氏に、いすに座るよう促された与正氏は、逆に、永南氏に先に座るよう手で示し、笑顔を見せた。
永南氏は「今、気温はだいたい何度ですか」と話した。
その後、与正氏は、口元に少し笑みを浮かべているように見えたが、報道陣の呼びかけに応じることなく、真っすぐ前を見つめたまま、開会式が行われる平昌へと移動した。
与正氏については、10日に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とランチを共にし、会談すると伝えられているが、9日、さらなる驚きの報道があった。
韓国の3大紙の1つ「東亜日報」は、9日の開会式で、与正氏がフィギュアスケート金メダリストのキム・ヨナさんとともに聖火を点火するとの仰天プランを報じている。
オリンピックというスポーツの祭典で、ほほ笑み外交を展開する北朝鮮。
これも、その一端なのか。
さらに、8日夜に行われた三池淵(サムジヨン)管弦楽団の公演でも、北朝鮮による南北融和の演出が垣間見えた。
北朝鮮ではおなじみの曲「お会いできてうれしいです」で幕を開けた、8日の公演。
白とピンクの民族衣装に身を包んだ女性たちが、伸びやかな歌声を披露した。
そして、3曲目に披露された北朝鮮の歌「鳩よ高く飛べ」では、韓国側の配慮ともとれる、ある変更点があった。
この歌詞の一部が変更されているという。
この曲を知っているという脱北者、キム・ジュソン氏は「元の歌詞は『わたしが生まれ育った平壌(ピョンヤン)の空』。今回は『わたしが生まれ育ったこの地』。平壌というのは、政治的な意味も含まれているので、韓国の手前、控えたいのではないか」と話した。
ほかにも、韓国が実効支配を続ける島根県の竹島。
韓国名の独島(ドクト)を歌詞に盛り込むなどした曲も、披露されたという。
さらに、韓国の国民的人気歌手、イ・ソニさんの名曲「Jへ」など、韓国の曲も多数演奏するなど、8日の公演は、南北の融和ムードをより強調するような内容だった。
キム・ジュソン氏は「結構、韓国の歌の比率が高いので、南北が接点を持てるこの窓口(公演)を重要視しているなと」と話した。
午後11時40分、公演を終えたサムジヨン管弦楽団のメンバーが出てきた。
公演後、待ち受ける韓国の人たちに、笑顔を振りまいたメンバーたち。
観客は、「とても感動した。最後の歌が感動した」、「(五輪参加や統一について)どちらかというと賛成でしたが、統一について、より考えるきっかけになった」と話した。
観客も、北朝鮮の演出に満足した様子だが、専門家は、ほほ笑みの裏に隠された狙いを指摘している。
共同通信編集委員・磐村和哉氏は「韓国を丸ごと取り込んでしまう日米韓の連携、特に米韓同盟。そこから韓国を引き離す。今のところ北朝鮮の思惑通りにことが進んでいる」と指摘した。

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