南シナ海 中国支配強化の実態 映像検証

02/10 19:15
中国が実効支配を続ける、南シナ海の南沙諸島をめぐり、中国と領有権を争うベトナムとフィリピンでは、2018年になってから、各メディアが中国の海洋進出について相次いで取り上げている。公開された映像や写真からは、中国による支配強化が、着実に進んでいる現状が浮き彫りとなっている。
南シナ海に浮かぶ、岩礁を埋め立てた人工島。
そこには、中国語で書かれた看板のある建物や、丸形のレーダー、灯台などが確認できる。
これは2月、ベトナムのメディアが公開した、スプラトリー諸島の「ジョンソン南礁」の映像。
ジョンソン南礁は、1998年にベトナムと中国が武力衝突したあと、中国が実効支配を続けている。
一方、フィリピンでは10日、首都マニラの中国領事館前では、中国に対する抗議集会が行われ、100人以上が集まった。
デモ参加者は「(中国の海洋進出は)明らかに違法だ。フィリピン政府は、中国の行動に対し、強く反発しないので、失望している」と話した。
フィリピンメディアは今週、スプラトリー諸島の7つの島の写真を入手。
ミスチーフ礁では、埋め立てが進み、3,000メートル級の滑走路や、中国海軍の揚陸艦や兵員輸送船など、これまでより急ピッチで軍事化が進んでいることが確認できる。
フィリピンが領有権を主張するミスチーフ礁は、仲裁裁判所が2016年、中国の権益を否定する判決を出したものの、中国はこれを「紙くず」と一蹴し、実効支配を続けている。
既成事実を積み重ねる中国の戦略に対し、各国では焦りが広がりつつある。
ASEAN(東南アジア諸国連合)は2018年、南シナ海での紛争を防ぐ「行動規範」の策定に向けて中国との交渉に臨むが、「行動規範」で中国をけん制できるかどうかは不透明で、アメリカが、アジアにどう関与していくかについても、注視していく必要がある。

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