“パワハラ”栄氏が謝罪 原因は「コミュニケーション不足」

06/14 20:09
パワハラの認定後、初めて語ったレスリングの栄 和人前強化本部長(57)。
伊調 馨選手に謝罪したものの、原因をコミュニケーション不足だと説明した。

14日、東京で開幕したレスリングの全日本選抜選手権。
その観客席で至学館大学の谷岡郁子学長(64)と談笑していたのは、渦中の人となった栄 和人監督。

この大会が始まる直前、報道陣の前に険しい表情で姿を見せ、2018年4月に日本レスリング協会からパワハラ認定を受けて以来、初めて公の場で語った。

冒頭、栄氏は、パワハラの被害を受けた伊調 馨選手、田南部 力コーチに対し、謝罪した。

至学館大学・栄監督は「まず、伊調選手、田南部コーチに深くおわび申し上げたいと思います」と話した。

2010年の合宿時、伊調選手に対し、「よく俺の前でレスリングができるな」と発言したことなどが、パワハラと認定されていた栄氏。

2018年3月、疑惑が報じられた当初、栄監督は、「僕の中では、一切やってないと思いますけど」と話していた。

14日の会見では一転、パワハラの事実を認め、謝罪したが、その原因について、栄監督は「コミュニケーション不足が生んだことが、このような事態になったかなと深く反省しております」、「その場、その場の中でも、コミュニケーション不足が招いたのかなと」と話した。

監督と選手のコミュニケーション不足。
アメフトの危険タックルをめぐる問題で、日本大学側は、その原因を監督らと選手のコミュニケーション不足だとしていたのとよく似ている。

男性は、「言い訳にしか聞こえないというか、(アメフトも)似たようなこと言ってましたよね」と話した。

14日の大会には、至学館大学の監督として参加した栄氏。
その斜め前には、谷岡学長が座っていたが、その後、栄氏は席を1つ空けた隣に移動し、顔を寄せ合い、話をする場面も。

3月15日、至学館大学・谷岡学長は、「そもそも、伊調さんは選手なんですか?」、「『パワーのない人間によるパワハラ』というのが、いったいどういうものなのか、私はわかりません」と話していた。

5月16日には、至学館大学で谷岡学長、栄氏も参加したハラスメント研修が行われ、その冒頭で、谷岡学長は「本学でハラスメントは許さない」と語ったという。

栄氏が大学の監督を続投することは、5月中旬には決まっていたといい、この谷岡学長の判断があったという。

栄監督は「(指導者自体辞するべきとの声もあるが?)トップ(谷岡学長)の判断で、指導してもいいんじゃないかといいことだと思う」、「学長から、『監督(選手)全員が、あなたの指導を受けたいと言ってるよ』という言葉を聞いた時に、本当に、伊調選手・田南部コーチに対して、心から申し訳ない気持ちを持ちつつ、この子たちもどうにかしてあげたいという思いで、選手の前で涙が出た」と話した。

しかし、伊調選手への直接の謝罪は、いまだできていないという。

栄監督を告発したうちの1人、元日本代表コーチの安達 巧氏は、今回の会見について、「まだパワハラをそんなに認識してる感覚はないし、何も変わっていないなという印象」と話した。

誠意ある対応が求められる。

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