「特別警報」発表前に被害 災害情報を検証

07/10 18:08
6日午後7時ごろ、広島・坂町で撮影された映像には、川のようになった道を自主避難する住民たちの姿が映っていた。

動画を撮影した高校生は、「10分、20分でいきなり川の水が増えて、道路にも来て、やばいってなって」と話した。

しかし、この時点では、まだ広島県内に大雨特別警報は発令されておらず、広島・岡山・鳥取の3県に大雨特別警報が発令されたのは、午後7時40分になってからだった。

動画を撮影した高校生は、「(大雨特別警報が出たのは知っていた?)あー、知ってました。何か放送が流れてましたね。警報みたいなのが。(意識することもなく?)その時はもう、ひざまで来てたので、やっぱり出たんだなって」と話した。

特別警報が出た時には、すでに危険な状態どころか、広島市内の住宅に土砂が流れ込むなどの被害が相次いでいた。

その6日午前、気象庁により、「大雨特別警報を発表する可能性があります」と、異例の予告まで行われた大雨特別警報。

トータルでは、過去最多の11府県に発令されたが、逃げ遅れや避難中の被害も相次ぎ、150人が犠牲となる大災害となった。

家族が家に取り残された男性は、「兄が今、家の中に。連絡は取れています」と話した。

広島市安佐北区で、「家族が自宅から逃げ遅れた」と話す男性。

家族とのLINEでのやり取りを見せてもらうと、大雨特別警報が出た直後の午後7時42分、「やばい、大雨特別警報出たよ」という内容が確認できた。

家族は、特別警報が出たことを確認していた。
しかし、それまで、「気づいてなかったんだと思うんですよ、どの程度(の災害)かが」と男性は話した。

25人が亡くなった愛媛県。
多くの被害が出た宇和島市で7日に撮影された映像では、突然、住宅街の坂道をおびただしい量の土石流が流れ、車を押し流していた。

この日、西予市では、肱川が氾濫するなどの被害も出ていた愛媛県。

しかし、県内に大雨特別警報が発令されたのは、翌日曜日の8日午前5時50分になってから。

すでに多くの被害が出る中での、遅すぎた特別警報。
そのことが、住民の油断を招いたという声も。

「まさかと思っていたら、いきなり山が崩れて。それで土砂・水が氾濫したのでは...」、「特別警報という危機感が足りなかったんだと思う、わたしたちに」などといった声も聞かれた。

災害をめぐる情報伝達の難しさが、あらためて浮き彫りとなった今回の豪雨。

菅官房長官も、その在り方に、「特別警報をはじめ、気象庁が発表する防災気象情報と地方自治体の避難情報との連携について、しっかり検証していく必要がある」と言及した。

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