高リスク「まさ土」で被害拡大 全国に存在する危険

07/12 18:11
今回の豪雨で、これまでに80人以上の死亡が確認されている広島県。
土砂崩れによる犠牲者が多く、今も安否不明者の捜索が各地で行われている。

なぜ、これほどの大きな被害となったのか。
その原因として指摘されているのが、「まさ土」。

群馬大学・若井明彦教授は「広島周辺だと、まさ土が分布している地域ですので、地質的な脆弱(ぜいじゃく)性が、被害をさらに拡大させた可能性が考えられる」と話した。

「まさ土」とは、花こう岩が風化してできた土で、土砂崩れが起きやすい地盤といわれている。

若井明彦教授は「日本ではそんなに珍しい岩ではなくて、関東の北部にもありますし、東北地方にもあります。すべての“まさ土”が同じような危険性があるとは言い切れない」と話した。

広島や中国地方だけでなく、全国にあるという花こう岩。

これは、番組が以前に行った、まさ土と普通の土との比較実験。
斜面の上にそれぞれの土を並べ、同じ量の水をかけてみると、普通の土は水が流れた部分だけ土が流れたのに対し、まさ土は、半分以上がほぼ一気に流れた。

若井明彦教授は、「ある程度以上の雨が降って、もう我慢できないとなったときに、一気に動き出して流動化してしまうのが、花こう岩のやっかいなところかなと思う」と話した。

2014年に広島市の安佐北区と安佐南区などで発生し、77人が犠牲となった豪雨災害でも、この「まさ土」が被害を拡大させたといわれている。

12日、広島・坂町の土砂崩れ現場を取材すると、まさ土が流れたことで、その下にあった花こう岩がむき出しになっていた。

また、岡山・総社市の果樹園でも、まさ土の斜面で土砂崩れが発生。
モモの木10本が流され、収穫前のモモ、およそ4,000個が収穫できなくなった。

窪津真果園・窪津智宏代表は、「復旧しようにも、どこから手をつけていいのか。(見た時は)頭が真っ白になって、ぼうぜんと立ち尽くす状況でした」と話した。

まさ土が多い地域では、多くの水を含み、崩れやすい状態が続いている箇所があるとみられ、引き続き注意が必要となる。

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