命の危険も...「貝毒」の猛威 潮干狩り場も対策

05/04 19:58
海岸を埋め尽くす家族連れのお目当ては、浜辺の宝探し。

ゴールデンウイークで各地がにぎわう中、絶好の行楽日和となった神奈川・横浜市の野島公園。
潮干狩りが無料で楽しめる穴場スポット。

訪れた人は、「(たくさん採れた?)5個くらい採れました」と話した。

袋いっぱいのアサリが採れたら、次のお楽しみは料理。

訪れた人は「みそ汁とか、バター炒めとかにしようかと思っています」、「ボンゴレパスタ」などと話した。

家族で楽しめるレジャーとして人気の潮干狩り。

ところが、兵庫・たつの市の新舞子海岸では、このゴールデンウイーク、海岸の入り口に貝の持ち出し禁止の貼り紙が貼られていた。

訪れた人は「食べられるんちゃうん?」、「持って帰れないですね。結構採れたんですけど」、「残念やな。(貝を)持って帰られへんのがな」などと話した。

せっかく採った貝を持ち出せない。
その原因は、貝毒。

この貝毒は、アサリやカキなどの二枚貝が、海の中の有毒なプランクトンを食べ、その毒素が蓄積することで発生する。

人間が食べると、まひや下痢などの中毒症状が出て、最悪の場合、死に至ることもある。

2018年に入り、兵庫・大阪・徳島など、瀬戸内海沿岸を中心に貝毒が検出され、食中毒の被害も発生。

出荷の自主規制が行われている。

さらに、東北や九州の一部の県でも確認され、全国各地で猛威を振るっている。

貝毒は熱に強いため、加熱しても消えず、見た目で毒の有無を判別することも難しいのが特徴。

貝の持ち出しを禁止した新舞子海岸は、近畿有数の潮干狩りスポット。
2017年のゴールデンウイークは、朝から家族連れで大行列ができていたが、2018年は訪れる人が激減した。

御津町新舞子観光協同組合・妻鹿美章副理事長は、「閑古鳥が鳴くような状態です。もっと期待していたんですが、意外と少ないですね。(例年の)5分の1くらいでしょうか、入場者は」と話した。

採った貝を回収する代わりに、安全な貝と交換するという対策をとり、営業を続けるという。

兵庫県では、5月に入り、カキについては検査で安全が確認され、出荷規制を解除。

自前で養殖したカキ料理が自慢の姫路市の料理店でも、3日からカキの提供を再開した。

なぎさ亭・長沢良治さんは「お客さんも、カキを目当てに来てくれる方が多かったので、(カキを提供できず)すみませんって謝ったことも、何回もあった」、「(アサリは?)アサリは、今のところ、まだ出せない。今ぐらいがおいしい時期なので悲しいですね」と話した。

各自治体では、ウェブサイトなどで貝毒の情報を提供。

潮干狩りに来た人は「(貝毒については?)ちょっと怖いですよね」、「子どもたちが口にするものなので」などと話した。

出かける際は、最新の情報を確認するほか、管理されていないエリアでは潮干狩りを控えることが重要。 (関西テレビ)