続々出店「蘭州ラーメン」の秘密 実は国家プロジェクト

05/29 13:34
いま、ラーメン通の間で静かなブームになっている「蘭州ラーメン」。
実は、このブームの陰に、ある国の国家プロジェクトが見え隠れしていることがわかりました。

生地を素手でつかみ、小麦粉をつけながら伸ばす料理人。
あっという間に細い麺ができあがり、煮え立ったお湯の中へ。

できあがったのは、牛骨と骨つきの鶏肉を使った透明なスープに、牛肉、パクチーとにんにくの葉をのせて、赤いラー油がかかった「蘭州ラーメン」。

「ことし大注目のラーメン」として、テレビやネットでも特集され、東京都内にある蘭州ラーメンのお店は、連日お客さんでいっぱい。

お客さんは「スープも、なんかさっぱりしてておいしかった」、「ピリ辛でおいしいです」などと話した。

しかし、このブームの陰には、あの国が掲げる国家戦略があった。

「ボアオアジアフォーラム」で中国・習近平国家主席は、「一帯一路は、各国の国民をさらに幸せにする」と述べた。

アジアからヨーロッパにまたがる地域との経済的な関係を強めていこうという、中国の「一帯一路」構想。

まさにその機運に乗じて、蘭州ラーメンを世界に売り出そうと、2018年1月、甘粛省蘭州で、地元政府と老舗企業が一体となり、「蘭州ラーメン国際連盟」が立ち上がった。

会場のモニターにも、「一帯一路」の文字が。

蘭州ラーメン国際連盟発起人・梁順倹氏は、「蘭州ラーメンが注目を集めている。蘭州市政府だけではなく、企業も投資機構も、蘭州ラーメンに関心を持っている」と話した。

4月、都内に店をオープンした「金味徳」も、国際連盟の立ち上げに参加した企業の1つ。

金味徳・姜楠店長は、「一帯一路ができて、連盟が立ち上がって、全世界に出店したい目標を持っている」と話した。

日本人のソウルフードとして、世界でも人気の高いラーメン。
そこにいま、中国の巨大経済の波が押し寄せている。