中国 アプリで物流革命 ビッグデータ活用

06/27 00:23
経済成長を続ける中国。
その物流を大きく変えたのは、アプリだった。

5月、中国政府が開催した、国際ビッグデータ産業博覧会。
中国内外から、およそ400の企業が集まり、最新技術が紹介された。

広い国土と14億人近い巨大市場が生み出すビッグデータを、どう産業に生かすかがテーマ。

乳製品のメーカーでは、商品の販売数だけでなく、牛の状態もビッグデータで管理しているという。
今回のサッカーワールドカップのスポンサーとしても有名になった中国の乳製品企業は、ビッグデータから、中国国内の消費者の好む味を研究。
甘さを強めた商品を開発した。

さらに今、中国でビッグデータの活用に力を入れているのが、物流業界。

スマートフォンアプリ「貨車幇」のブースにあったのは、中国全土で、輸送トラックが今どこに集まっているかが、色の濃淡でわかる地図。
光の筋は、荷物の出発地点から配送先を結び、文字データで何をどこからどこまで運ぶのか確認できる。
アプリで登録したトラックは、自分の都合に合う輸送を自由にリストから選べる。

ネット販売などで物流が急激に拡大する中国だが、一方で問題も。

北京の卸売市場にいたのは、トラック運転手の張鳳軍さん(32)。

張さんは「今の運賃は10年前と同じだ。しかし、今は物価が上がっているから、運送業はここ何年間か大変だよ」と話した。

張さんによると、中国のトラック運転手の平均月収は10万円ほどで、生活は苦しいものだという。

しかし、貨車幇アプリの登場で、労働環境は少しずつ改善してきたという。

以前は、配送の仕事を探すのに、紹介所を何件も回らなければならなかった。
しかし、今はアプリを使うことによって、自分に合った効率のよい仕事を選べるようになり、さらには高速料金やガソリン代の割引などもあることから、張さんの月収は2万円ほど増えたという。

張さんは「きょうは、一日中紹介所を回らなくても、スマホを見ればいい」と話した。

ビッグデータとビジネスの新たなつながりは、次に何を見せるのか。