核廃絶のNGO「ICAN」 ノーベル平和賞に

10/07 01:37
2017年のノーベル平和賞は、日本人も多く関わる、あのNGO(非政府組織)が受賞した。
ノーベル賞委員会は「2017年のノーベル平和賞は、核兵器廃絶国際キャンペーン『ICAN』に授与します」と述べた。
核兵器廃絶国際キャンペーン「ICAN」は、スイスに本部を置き、日本も含め、およそ100カ国の団体が関わる、世界的なNGO。
ICAN・ベアトリス事務局長は「この賞は、広島・長崎の被爆者と、世界中の核実験による被害者のためのもの」と話した。
平和賞の受賞は、日本でもすぐに報じられた。
ICANの運営団体の1つ、ピースボートは「核廃絶運動、核禁止運動に関わってきた市民は、国境を越えて、本当に喜びに沸いている。世界中で抱き合っていると思う」と話した。
そして、日本で活動をともにしてきた、この団体も。
日本原水爆被害者団体協議会は「わたしたちの仲間がもらったっていうのは良かった。心から、お喜び申し上げたい」と話した。
今回の受賞の背景にあったのは、2017年7月、国連で採択された、核兵器禁止条約への貢献だった。
アメリカの「核の傘」に守られた日本は、この条約に反対している。
ノーベル賞委員会は、受賞理由の1つとして、ICANは、世界にある1万5,000に及ぶ核兵器をなくそうと、活動を続けてきたと説明。
また、北朝鮮のように、核兵器を保有しようとしている国が増えているとも指摘。
核兵器拡散への警戒感を示した。
今回の平和賞は、核兵器禁止条約採択へのICANの実績と、ノーベル賞委員会の核不拡散への期待が垣間見える。
しかし、同じ核兵器に関する、ノーベル平和賞といえば。
2009年、アメリカのオバマ大統領(当時)は「米国が、核兵器のない、平和で安全な世界を追求すると約束する」と述べている。
2009年、チェコのプラハで行った核廃絶の演説で、ノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領だが、授賞式では、当時のアフガニスタンでの戦争について言及。
2009年、アメリカのオバマ大統領(当時)は「(駐留米軍の中には)殺す者と殺される者がいる。だから私は、武力紛争による犠牲を、痛切に感じつつ、ここにやってきた」と述べている。
その任期中には、アフガニスタンへのアメリカ軍を増派。
無人機による攻撃戦術を活発化させるなどした。
原爆が投下された広島にも訪れ、被爆者とも交流した姿は、強い印象を残したが、本格的な核兵器廃絶への流れへとつながることはなかった。
ノーベル賞委員会は、受賞理由の中で、核兵器保有国に核兵器削減への真剣な交渉開始を要求している。

公式Facebook 番組からのメッセージ

FNN
FNNスピーク
みんなのニュース