護衛艦「いずも」事実上の空母化 中国は「強い不満」

12/19 17:49
護衛艦「いずも」を岩屋防衛相が初めて視察。
その「いずも」に対して、中国が猛反発。

「ほんとでっかいよね」と、岩屋防衛相も思わず口にした巨大な護衛艦「いずも」。

政府が18日、閣議決定した新たな防衛大綱では、事実上の“空母化”が打ち出された。

閣議決定から一夜明けた19日、岩屋防衛相は、早速「いずも」を視察した。

岩屋防衛相は、「今後、戦闘機も運用できるように改修して、多機能な、多用途な護衛艦として活躍してもらいたい」と述べた。

この「いずも」について、日本政府は、あくまで多用途運用の護衛艦であり、空母ではないとしているが、海外の受け止め方は違うもよう。

米・CNN「日本が、第2次世界大戦後初めて空母を持つ」
英・ガーディアン紙「日本は“多機能軍艦”と記述し、批判を避けようとしている」

中でも反発しているのが、中国。

防衛大綱では、中国について、「中国の軍事動向等については、国防政策や軍事力の不透明性とあいまって、わが国を含む地域と国際社会の安全保障上の強い懸念」としている。

こうした姿勢に、中国外務省は猛反発。

18日から19日にかけて、日中の舌戦が繰り広げられた。

中国外務省・華春瑩報道官(18日)「事実ではない指摘をして、中国脅威論をあおっている。中国は、強い不満と反対を表明する」

岩屋防衛相(19日)「中国の活動が活発であることは事実。緊張状態が解消されるように、各国とも努力することが大切」

中国外務省・華春瑩報道官(19日)「われわれは、日本側が確実に歴史の教訓をくみ取り、専守防衛政策という約束を守り、軍事安全の分野で行動をするよう望む」

岩屋防衛相(19日)「専守防衛の基本方針に変わりがあるわけではございませんし、他国にとって脅威になったり、不安を与えたりするようなものにはならないと」

中国脅威論に反発し、日本の防衛力強化を批判する中国だが、中国軍はすでに、2隻の空母を保有している。

旧ソ連の空母を改修した「遼寧」は、2016年、沖縄本島と宮古島の間を通過し、太平洋に初めて進出した。

さらに、中国2隻目の空母は、初の“国産空母”。

現在、3隻目も中国国内で建造しているという。

習近平国家主席は3月、「新時代の党の強軍思想を全面的に徹底し、早めに中国ならではの世界一流の武装体系を形成する」と述べていた。

中国の2018年度の国防予算は、およそ1兆1,000億元で、日本円にすると18兆3,000億円。
日本の防衛費の3倍以上。

中国の軍備増強に備える一方で、専守防衛とのバランスをどう保っていくのか。
日本の安保政策は、難しいかじ取りを迫られている。

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