「サラリーマン川柳」で振り返る“平成” 働く男たちの本音

12/20 19:55
働く男たちの本音が込められた、おなじみの「サラリーマン川柳」。

30回を超える歴史を振り返ると、平成の別の顔が見えてきた。

「スポーツジム 車で行って チャリをこぐ」(あまたで健康追求男)

毎年発表されるサラリーマン川柳で、2017年、1位になったのがこの作品。

1987年に始まり、今回で32回目を数えるサラリーマン川柳は、まさに平成の歴史とともに歩んできた。

平成2年(1990年)、バブル景気に沸いていた日本。

この年、詠まれた川柳は。

「ビジネスマン 24時間 寝てみたい」(ボーナス)

「24時間戦えますか」。
栄養ドリンク、“リゲイン”のCMから生まれた、このフレーズが流行語になるなど、バブル景気の勢いで、がむしゃらに働くことが当たり前の、まさにバブリーな時代だった。

IT系会社員・60代の男性
「バブル期のころは、近くの大きな会社に来てたんで、深夜1時半とか2時ごろ、このへん寝る場所なくて、近くのカプセルホテルとかによく泊まって、結構、胃に穴をあけたことがある」

人材派遣業・50代の男性
「ちょうど、90年くらいじゃない。今のカミさんの誕生日に埼玉から貸し切って、ヘリに乗って、東京ディズニーランドを回って、そういうデートをしてた」

その後、バブルが崩壊。

景気が急激に冷え込むと、川柳にも変化が。

「イタメシが バブルはじけて モツなべに」(ポール牧々)

バブル当時にはやったイタリアンから一転。
バブル崩壊後は、安くて栄養も豊富な、“もつ鍋”ブームが到来した。

会社顧問・60代の男性
「(ゴルフの)会員権を買って、5年持とうと思って、持っていたら、見事に下がって、同期とごはんに行って割り勘だけど、1万〜1万5,000円は平気だったけど、今はもう5,000円会費です」と話した。

さらに、バブル崩壊後、失業率が上昇すると、「リストラ」が流行語に。
サラリーマンの嘆き節も、“働きすぎ”から、働きたくても“働けない”へと変化した。

「御取り引き バブルはじけて お引き取り」(逆転パパ)

50代・男性
「景気が悪かったので、ずっと働いていました。給料がもらえないこともありました」と話した。

そして、2000年に入った、平成12年。

パソコンの普及が進み、使い方が分からない上司を詠んだ句が登場。

「ドットコム どこが混むのと 聞く上司」(ネット不安)

29歳・男性
「こんなこと聞く人いたんだ! 今聞いたら『化石』じゃないですか」

26歳・不動産系の男性
「前の会社には、IT使えないおっちゃんとかいましたね。昔ながらの方法を効率悪くてもやっている人はいた。ガラケー使えていれば、まあいいと思います」

東京マラソンがスタートした、平成19年(2007年)。

職場では、パワハラやセクハラが大きな関心事となり、川柳にも、会社の上下関係を題材とした句が、次々と登場。

「空気読め!! それより部下の 気持ち読め!!」(のりちゃん)

「気遣いは 昔上司に 今部下に」(X課長)

45歳・食品経営業の男性
「このころって、『パワハラ』とか言われてる時じゃなかったから、会社の中の空気も変わってきてますよね。コンプライアンスの研修とか、だいぶ増えてきたんで」

29歳・男性
「部下ができて、彼がほかへ、ヘッドハンティングされたりするので、そういったことをケアしないと、人はいなくなっちゃうんだなと」

今回が、平成最後となる、「サラリーマン川柳」。

はたして、どんな句が平成の世を締めくくることになるのか。

優秀100作品は、2019年1月に発表される。

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