ゴーン容疑者、保釈目前が一転再逮捕 特別背任容疑で

12/22 01:36
保釈目前から急転直下の再逮捕。
検察側の狙いとは。

それは急転直下、3回目の逮捕だった。

裁判所による異例の勾留延長棄却から一夜が明け、保釈の可能性が高まっていた日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)。

東京地検特捜部が打った次の一手は、特別背任容疑での再逮捕だった。

特別背任とは、会社の取締役らが自己の利益を図る目的で、会社に損害を与える行為。

その構図は、ゴーン容疑者はまず、2008年のリーマンショックの影響で、自身の資産管理会社が抱えたおよそ18億5,000万円の評価損を含む投資の契約を日産に移して、損害を与えた疑いが持たれている。

さらにその後、巨額の評価損を含むこの契約を自身の資産管理会社に戻したが、その際に信用保証をしてもらったサウジアラビア人の知人の会社に謝礼として日産側からおよそ16億円を支払わせ、日産に損害を与えた疑いが持たれている。

そして、21日夜になって、ゴーン容疑者が容疑を否認していることがわかった。

関係者によると、ゴーン容疑者は、契約を日産に移したことは認めたうえで、「評価損は確定的な損失ではなく、背任にはあたらない」と主張。

また、知人への資金の支払いについては、「業務を委託していて、日産のためだった」と供述しているという。

今回の再逮捕に、日産の西川広人社長は21日夜、「わたしも発表されている中身以外はわかっていないけれども、次の段階に入ったのかなと思っています。(付け替えについて把握していた?)その件は何ともお答えできません」と話した。

電撃的な再逮捕。
東京地検特捜部は、なぜこのタイミングで踏み切ったのか。

元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、「無罪の可能性があるゴーン容疑者を日産から追い出すために、日産と特捜部が手を組んで仕掛けたという見方が一部あるわけですよ。ゴーン容疑者が保釈になって出てきたら、おそらくそのような方向性で記者会見などをする可能性がある。今の時点で保釈を認めるのは、どうしても避けたいと、急きょ特別背任で再逮捕になった」と話した。

さらに、特別背任容疑での再逮捕は、特捜部の威信をかけた一手だったと指摘する。

若狭勝弁護士は、「特捜部とすると、今回の大きな構図としては、ゴーン容疑者の個人的な不正体質が日産を私物化していた、個人的な特別背任というゴーン容疑者の不正体質を表すようなものを立件したい、そのために、今回、特別背任ということで、逮捕に至った。特捜部は存亡をかけて一大勝負に出ている。負ければ特捜部自体が続けられなくなるくらいの思いを抱きながら相当に力を入れている」と話した。

再逮捕を受けて特捜部は、ゴーン容疑者の自宅を捜索。

一方、日産の前代表取締役、グレッグ・ケリー被告の保釈については、3連休明けの25日以降となる公算が大きくなっている。

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