プラごみが魚に...健康に「影響」 深刻化する環境問題

12/27 18:02
年末寒波が日本を襲い、寒い日が続いているが、数カ月前を思い返してみると、暑かった。

2018年の夏、東京の猛暑日、35度以上を観測した日は、実に12日もあった。

ただ、100年前はどうだったのかを見てみると、1日もなく、猛暑日というのは非常に数少ない、そういった気象状況でもあった。

今、このように環境問題、いろいろな深刻な問題を抱えている中で、はたして、わたしたちに打つ手はあるのだろうか。

東京の都心を流れる、荒川。

海からおよそ3kmの地点には、大量のプラスチック廃棄物による、ごみだまりができていた。

深刻な海洋汚染をもたらすプラごみは、人間の体にも害を及ぼすおそれがあると、東海大学海洋学部の山田吉彦教授は指摘する。

山田吉彦教授は、「『マイクロプラスチック』といわれる、5mm以下のプラスチック、これは、ほとんどの魚が食べているといわれている」と話した。

ごみだまりをよく見てみると、細かく粉砕されたプラスチックが確認できる。

東京湾で捕れる魚のうち、煮干しなどの原料になるカタクチイワシの8割から、マイクロプラスチックが検出されたという調査結果もある。

山田吉彦教授は、「魚が食べたマイクロプラスチックに、ほかの科学性物質が吸着して、(人間の)体内に害を及ぼすことが危惧されている」と話した。

人間が捨てたプラごみは、粉砕されると有害物質を吸着させながら、海を流れ、やがて魚の体内へ。

その魚を食べることで、人体への健康被害が懸念される事態となっている。

20代の女性は、「自分の中にプラスチックが入ってるのは、ちょっと嫌な感じがする。病気になりそう」と話した。

60代の女性は、「(マイクロプラスチックが)どんな悪影響を及ぼしてるか考えたら、怖い」と話した。

今や、こうしたプラごみへの取り組みは、国際的な課題。

2018年、世界の飲食店などでは、プラスチック製ストローの提供中止が相次いだ。

海外の人は、「深刻さを知らなかった。これからは、ストローの使用量を減らす」と話した。

さらに、世界各地でレジ袋の削減なども進められ、「脱プラスチック」の動きが加速している。

そもそも、石油から作られるプラスチックは、燃やされることで、温室効果ガスが排出される。

地球の気温は、1950年から2100年までの150年間で、最大4.8度上昇するという予測もあることなどから、二酸化炭素の排出削減は、温暖化対策の中での最大の課題となっている。

こうした中、12月、ポーランドで開催されたのが、温暖化対策を話し合う国際会議、COP24。

このCOP24の使命は、2020年にスタートする新たな温暖化対策の世界的な取り組み「パリ協定」の実施ルールを決定すること。

ところが、会場は大荒れに。

そもそも、パリ協定は、先進国が途上国に資金援助することで、すべての国が同じ条件で温暖化防止に取り組むという、画期的な枠組みだった。

ところが、アメリカのリーダーがトランプ大統領に変わると、トランプ大統領は、「アメリカと米国民を守る厳粛な使命のために、アメリカはパリ協定から離脱する」と、パリ協定からの離脱を表明。

これにより、アメリカマネーによる途上国への援助はなかったことに。

はしごを外された形の途上国からは、不満の声が。

コンゴ共和国代表団のジャン・オンドンゴ氏
「一番の問題は資金面だ」

フィジー大学 温暖化問題専門のモルガン・ワイリュ教授
「より多くの資金援助を望む」

さらに、温暖化による海面上昇で、多くの島々が水没の危機にあるモルディブからは、悲痛な声が。

モルディブのモハメド・ナシード元大統領は、「われわれは死ぬ準備はできていないし、モルディブは死ぬ意思はない」と述べた。

それぞれの言い分がぶつかり合い、貴重な交渉の場であるにもかかわらず、行き詰まった状態に。

会議は終了したものの、アメリカが協定離脱を表明している中での合意となり、実効性の担保に課題を残す結果となった。

地球規模で横たわる、温暖化と環境汚染に、街の人々は。

街の人は「そういうのを聞くと、やっぱり減らさないといけないと思う」、「なくしたいって気持ちはあるけど、難しいですよね」などと話した。

重い課題が今、わたしたち1人ひとりに突きつけられている。

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