昭和天皇“直筆和歌”に込めた思い 天皇陛下即位30年

01/07 18:14
天皇陛下が即位されて、1月7日で30年。

父・昭和天皇が、直筆の和歌に込めた陛下への思いとは。

東京・八王子市の武蔵陵墓地を訪問された両陛下。

昭和天皇 三十年式年祭「山陵(さんりょう)の儀」に臨まれた。

式年祭には、秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方のほか、元皇族、安倍首相や衆参両院議長など、およそ80人が参列。

両陛下は、昭和天皇の眠る陵墓の前で玉ぐしをささげ、深く拝礼したのに続き、昭和天皇をしのぶ、お告文(おつげぶみ)を読み上げられた。

1989年1月7日、昭和天皇の崩御にともない、陛下が即位されてから、7日で30年。

昭和天皇が晩年に書き残していた和歌の原文。

近しい関係者が長年保管していたもので、「宮内庁」の文字が入った原稿用紙には、晩年にあたる1985年ごろから1988年秋まで、昭和天皇が思いをつづった直筆の252首がつづられている。

題材は多岐にわたり、中には闘病中、当時の皇太子さまに公務を譲る思いに触れたものもあった。

「秋されば國の務を日のみこにゆづりてからたやすめけるかな」

表題には、「病の為国務を皇太子にゆづる」とも記されており、闘病生活を送っていた1987年秋に詠んだとみられる和歌。

この年の9月、昭和天皇は手術を受け、療養のため、当時皇太子だった陛下が、国事行為の臨時代行を務められた。

体調の回復は進まず、長年の悲願だった、激戦地・沖縄への訪問も断念せざるを得なかった。

「思わざる病にかかり沖縄のたびをやめけるくちおしきかな」

「口惜しき」という表現ににじむ、無念の思い。

この歌が、専門家への相談を経て発表された際には、こう変わっていた。

「思わざる病となりぬ沖縄をたずねて果たさむつとめありしを」

昭和天皇の歌の相談役を務めた歌人の岡野弘彦さんは、かつてFNNの取材に、「推敲(すいこう)の段階ですよね。かえって、思いが生の形で出てるところがありますよね」と語っていた。

即位以来、皇后さまとともに、被災地訪問や戦没者慰霊を続け、象徴としての在り方を求めてきた陛下は、退位後、上皇となり、全ての公務を皇太子さまに引き継がれる。

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