IT技能“見える化”で脱ミスマッチ

01/11 01:07
「αism」。
多くの企業が抱える、人材のミスマッチ問題の解決に一役買う。

佐賀大学の理工学部。

この日、あるテストを受けるために集まった、およそ100人の学生たち。

彼らが解いているのは「C++」と呼ばれるプログラミング言語の基礎問題。

このテスト、国立大学として初めて、新しい仕組みを取り入れているという。

開始後、しばらくすると、教卓の前に映し出されたのは、成績上位者のリアルタイムランキング。

順位はひっきりなしに入れ代わり、教室では、静かなバトルが勃発していた。

男子学生2人がデッドヒートを繰り広げる中、テスト終盤、1位に躍り出たのは女子学生。

そのまま、トップでテストを終えた。

1位・江口瑠南さんは「リアルタイムで、みんなと競えるっていうのも、おもしろいなって思うし。今までにないテストの形だと思います」と話した。

佐賀大学知能情報システム学専攻の福田修教授は「学生さんが『楽しかった、もう一回やりたい』って言うんですね。普通、テストの場合は、もう二度とやりたくないわけですよね。ゲーム感覚でやるんで、負けると悔しいというか、学生さんも必死になってやってくれる」と話した。

ゲーム感覚でできるテストを実現したのが「TechFUL(テックフル)」というシステム。

このテスト、画期的なのは、ゲーム感覚でできるだけではない。

どの分野の問題で、多く正解しているのかなど、これまで目に見えにくかったプログラミングスキルを見える化している。

この仕組みを作ったのは「444」というスタートアップ。

薗田正和社長は、IT企業で人事担当を経験。

そこで直面したのが、エンジニアのミスマッチ問題だった。

薗田社長は「スキルを測定することが、自己申告になっているので、入社してからミスマッチが起こったりとか、できると想定していたことができないとかですね。逆にエンジニアからすると、やりたいと思っていたことがやれないとかっていう話になるので」と話した。

スキルの見える化は、これまで蓄積されたデータと答案の中身から分析される。

例えば、Aさんは、アルゴリズムや数学、セキュリティーなどの問題をJavaで解いていることから、Javaを利用したアプリケーションの開発ができる素養が。

Bさんは、機械学習に使うPython3やアルゴリズムのポイントが高く、数学のスキルを高めれば、人工知能や機械学習の領域で活躍できる可能性があるというように、その人が何に強いのかが一目瞭然。

企業側は、こうしたデータを有料で閲覧できるため、自分たちがほしい人材を簡単に探すことができる。

現在、佐賀大学をはじめ、国内でおよそ30校が利用。

将来的には、200校から300校まで広げたいと薗田社長は語る。

薗田社長は「日本のITエンジニアの底上げはしたいなというふうに思います。それができれば、結果、世界に勝てるビジネスを作っていける、日本になるんじゃないかなと思う」と話した。

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